リスニングの真実/苦手が満点に
先般、当館の小学校5年生が英検2級、小学校4年生が準2級の1次試験を突破された旨を記しました。
今般、2次試験も無事合格されました。
2級の方が29点、準2級の方が30点というハイスコアでの合格です。
合格基準点は19点ほどです。
高校生や大人の方でも簡単には受からない難関です。
素晴らしい快挙と思います。
お二人の生徒さん、並びに親御様には衷心よりお祝いを申し上げます。
ちなみに英検2級の合格率は20%ほど、準2級は35%ほどです。
レベルは前者が高校修了程度(大学入試レベル)、後者が高校1~2年程度です。
前回は2級に受かった生徒さんのことを記しましたので、今回は準2級に受かった生徒さんのことを記したいと思います。
2級に合格した小5の生徒さんに関する記事はこちらです:
http://blog.livedoor.jp/igakukan/archives/51901320.html
昨年の6月2日に小学校4年生の生徒さんをお持ちのお母さんからお電話を頂きました。
従来、小学生はお断りしていたのですが、上記にあります(今般2級に合格した)5年生の方のこともあり、お話を伺ってみました。
ご希望は英検3級をお取りになりたいということでした。
4級は5歳の時に取って、それ以降しばらく間があいたが、また再開したいというような話でした。
「今、4級くらいの英語力はおありなのでしょうか? もう忘れてしまっておられます?」とお尋ねしたのですが、
「う~ん、どうでしょう。一番基礎からやっていただいたほうがいいのではないかと思います。」とのお答えでした。
そこで、基礎の基礎から始めたのですが、目が覚めるような理解力と応用力に驚きました。
一方で、実に素直で豊かな感性をお持ちです。
be動詞と一般動詞の成り立ちや使い方の違いなどでも「は~ん、そうだったんだ! 全然知らんだー。」とか言いながら感心しておられます。
単語や文の記憶力も人間離れした才能を持っておられます。
数回の授業をご一緒した時点で並々ならぬ才能に気づきましたので、取りあえず3級対策に振ってみることにしました。
実戦応用のための種々の視点や技術などをお教えしてみたのです。
どれもが一瞬で仕上がっていきます。
「これは今度の10月の英検で3級に受かるのではないか」と思うのにそう時間はかかりませんでした。
結果はまず1次に合格、その後ひと月の2次対策を行い、2次試験は満点合格でした。
さらに驚くべきはこのあとです。
「準2級は3級とはかなりレベルが違う。今のような楽な展開にはならないよ」と申し上げながらも準2級を目指すことにしたのです。
11月に3級2次試験に受かり、明くる1月の準2級試験です。
大人でもその階段を登ることは容易ではありません。
しかし、見事、1次・2次と一発合格されたのでした。
昨年6月に4級だった小4生が半年で準2級までの階段を駆け上がったわけです。
誰にでも出来ることではありません。
類稀な才能を持った例外的な事例と言えると思います。
前回にも記したのですが、今回出会った小学生の生徒さんたちを通して、自らの考え方に新たな光が射したように感じます。
特別に秀でた人材が存在すること、その場合には従来的な枠組みや線引きは意味を成さないこと、そしてご家庭力の大きさです。
今般のご家庭はどちらも温かな愛情と鷹揚なゆとりを持っておられます。
いたずらに先を急いだり功を焦っておられるわけでは決してありません。
むしろ逆で、明るく楽しみながら日々の小さな幸せを積み上げておられるように感じます。
その余裕こそが豊かな結果に結びついているのだと思うのです。
おめでとうございました。
益々の御活躍を願ってやみません。
無限の未来に向かって