論語―普遍的な人の道
子供と一緒に実践できる、普遍的な人の道
普遍的な人の道とは、高い技術や忍耐力が必要なものではありません。文言は分かりやすく、日々実践していくことができる―そのようなものです。今回は、中国古典の代表格『論語』から、次の教えを学んでいきましょう。
自分がされたくないことは、人にもしない
自分がされて嫌な事を、人に対してしていないでしょうか?1人1人がこれを心掛けるだけでも、己も周囲も変わってきます。これを、『論語』に次のように言います。
子貢問ひて曰く、一言にして以て終身之を行ふ可き者有りやと。子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれと。(吉田賢抗・著)351頁
(大意)子貢が孔子に尋ねました。「1言で表せるような、生涯かけて実践できることがあるでしょうか?」と。孔子は「恕だね。自分がしてほしくないことは、人にもしてはならないよ」と答えました。
子貢(しこう)という弟子が孔子に尋ね、それに対して答えたものになります。「己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ」とは、耳にしたことがある方も多いでしょう。自分がされたくないことは、人にもしない。『論語』などの中国古典には、このような人の道が教えられています。幼少期から学んで損はないどころか、一生モノの学びとなることでしょう。
かつて教えられていた「修身」―人の道
蔵書(副教材)『尋常小学校修身書』2巻 目次
少し見づらいかもしれませんが、これは『尋常小学校修身書』です。目次を見れば分かるように、人格を磨く内容となっています。これらの多くは、その源流を『論語』などの中国古典に見ることができます。子供から大人まで、幅広く学んで身につけることができる、実践的な教え―これが中国古典なのです。興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。



