教養がある人ってどんなこと?
孔子の代名詞―読み継がれる代表的な中国古典
『論語』と申しますは、著名な漢籍の1つです。名前だけは知っているという方も多いことでしょう。「四書五経」と呼ばれる典籍の1つで、数ある漢籍の中でも読みやすく、古今変わらぬ「人の道」が説かれている古典です。
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
- 己の欲せざるところ、人に施すことなかれ
などは、『論語』の出典となる教えです。平易で実践しやすいその教えは、魅力の1つと言えることでしょう。
学んでいた代表的な人物
なんといっても、大河ドラマで主人公にもなった渋沢栄一が筆頭になるかと思います。学識深く、「論語読みの論語知らず」で終わらない学問教養は、渋沢栄一の特徴の1つです。蔵書画像を載せていますが、渋沢が『論語』を講義したものが本になっています。先学の注釈・研究を踏まえながら展開するその内容は、まるで論文です。その分、難易度が高めのものになっていますので、興味があるならば自分に合わせた書籍を選ぶと良いでしょう。
渋沢栄一には及びませんが、お役に立つところを抄出し、簡単に解説していけたらと思います。今回はここまでといたします。
蔵書『論語講義』「渋沢論語」とも呼ばれる、渋沢栄一の講義録
初学者には難しく、手に取るならば普通の現代語訳がいいだろう。



