待遇も大事だけど―それ以上に求められる、リーダーの姿勢とは
『貞観政要』に書かれている、「帝王学」ってどんな学問?
・どうしたら部下に信頼されるのか―
・どのように接していったら良いのか―
・業績を伸ばしていきたいが何から手を付けるべきなのか―
・順調な経営や組織運営を望む際に、役立つものはないのか―
・如何にして、組織や人をまとめていけば良いのか―
経営者や指導的立場にある方の、古今変わらぬ尽きない悩みではないでしょうか。
そんな方々の思いに応えてくれるのが「帝王学」です。
学問で人が動くの?
机の上で本を開いて学ぶ―それだけが「学問」ではありません。中国古典は「実学」と言いまして、「論理」と「実践」がセットになる学問です。
「『貞観政要』?丸暗記しているけど全く実行していません」
これを、世に「論語読みの論語知らず」と言います。リーダーに求められる素養が網羅されていますが、身につかなければ意味がありません。もったいない限りです。その要諦は、
〇日常をとおして実行することで、自らの血肉とする
ことにあります。これを、鈴木貫太郎は「奉公十則」のなかで
常に徳を修め智を磨き日常の事を學問と心得よ(小堀桂一郎・著『鈴木貫太郎』144頁)
と教えています。つまり、学問で人が動くのではなく、
「学問教養を身につけたリーダーに人はついていく」
というのが正確な表現でしょう。これが「帝王学」です。
帝王学を学んだからといって誰でも名君になるわけではありませんが、
・名君や名経営者、名将と誉れ高いリーダーは、帝王学を体現している
ことをよく知ってください。中長期的な期間でみていかなければなりませんが、組織力を引き出す教えがここにあります。



