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松浦千代美

暮らしを楽しくするインテリアコーディネーター

松浦千代美(まつうらちよみ) / インテリアコーディネーター

有限会社悠インテリア事務所

コラム

アートとの出逢いで人生が変わります。

2023年2月7日

テーマ:アートのある暮らしを楽しむ

コラムカテゴリ:くらし

今年はどの美術展に行こうかな?

昨年、私は4月の瀬戸内国際芸術祭から、11月の川合玉堂美術館まで
気が付いたら15の美術展、美術館を巡っていました。
どうしても鑑賞したくて行った巨匠の美術展、対話型鑑賞などその楽し
み方は色々でした。時間が出来たらサ~と一人で出かける、アート好き
な仲間達と行く美術展と、アートとの出逢いは様々です。

少しずつ春に向けて、行動範囲も変化している今日この頃です。美術展
巡りを楽しみませんか?


海外の美術館鑑賞 「アートに言葉は必要ない」



22年10月に行ったメルボルンのビクトリア国立美術館「The Picasso
Century(ピカソの世紀)」はパブロ・ピカソのライフワークがわかり作
品数も多く、作風の時代の移り変わりが分かって面白い構成になってい
ました。会場が広いこともありますが、場面々での構成がカラーで特徴
を印象付けていて館内を歩いていてもとても楽しかったです。
こんな時は英語が話せなくても気にすることはありません。鑑賞者の顔
は「今は話しかけないでね、私はこの作品鑑賞を楽しんでいるから。」
と言わんばかりです。
そうです!アートに言葉は必要ありません。自分自身が会場の雰囲気を
そしてアートを楽しめれば良いのですから。


子供の美意識が育つ美術鑑賞









この美術館は何度か行っていますが、今回特に印象に残ったのは作品
の横の説明に「For Kids」と説明がある作品があったことです。
小学校低学年の子供が見やすい目の高さです。日本でもこうした場面
が多くなると良いですね。
*パブロ・ピカソ作 「The spring」


海外の美術館に行った時印象に残るのは、親子連れが多いということ
です。子供が絵を鑑賞して、ちょっと背伸びしながら親と会話してい
る姿が見られます。日本の美術館では「静かにね。」なんて同伴者の
声が聞こえそうですが、この美術館で見かける子供達は、自分以外の
鑑賞者へのマナーはきちんと躾られているようです。

子供時代から美意識を養う場所に行けていることって素敵じゃないで
すか。美術館の「For kids」の説明を見た子供達は家路で親御さん達と
どんな会話しているのかな?
1枚のアート作品から子供達の創造力が、思考力が磨かれるそんな場
所が美術館、アートとの出逢いかもしれません。そしてきっと美術館
に足を運んでいる家族のお家には、部屋のどこかにアート作品が飾っ
てあると思えて来ました。

最近私は、「あなたの子供時代の想い出を教えて下さい。」と急に質
問され中々思い出されなかったのですが、美術館であの説明文と作品
を見て感激した子供達が、「ピカソ展を家族で一緒に観に行って、ピ
カソの作品が好きになりました。」なんて美術展でのアートとの出逢
いがそうした想い出の一コマになっていたらなぁ。と思いました。
またこの美術館で出逢ったのが、学校単位での鑑賞の姿でした。美術
展の横のスペースの立派なステンドガラスの屋根の下のホールでは、
皆で楽しくランチをしています。なんて贅沢!





アートがコミュニケーションツールに




私は自分のデスク後ろの壁に、アートを定期的に交換して飾っています。
最近ではオンラインでの打ち合わせが多くあり、しばらく会話をした後に
「あなたの後ろの絵は誰の作品ですか?」と聞かれることがあります。
「あなたはアートが好きですか?」の質問もいただきます。
初めての質問の時は「え~」と思っていましたが、気が付くとそこから話
は広がっていました。先日は海外の方とのオンラインで
「誰の作品なの?」
「その画家はどこの国の人?」
「どこが好きなの?」と聞かれました。
質問をして来た彼女もアートに興味がなければそうした質問はされない
と思います。オンラインの時、人の後ろの壁には何もなく、すっきりと
した方が良いそうです。でもアート作品があることでその人の好みとか
がわかって、楽しいコミニュケーションツールになります。会話のきっ
かけが生れるのです。顔の表情が柔らかくなり、人の気持ちが緊張から
リラックスした気分に変わって、話し易くなって行くのが分かります。

アート作品の解釈は人によって違います。正解がないと思います。そこ
が素敵な事だと思っています。だって人によって興味も違うから生活す
る空間、インテリアも皆違うのです。アートは自分自身の内側に出逢え
る物と思います。
そんなアートとの出逢いを貴方も探してみませんか?

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