【創業時、困ってから借りればいいと思っているは危険?】
債務整理中でも国の融資は受けられる?起業希望者のための資金調達ガイド
こんにちは。
起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・FPの中野裕哲です。
今回のテーマはズバリ、「債務整理中でも国の融資は受けられるのか?」という、少しデリケートだけれど非常に大切な話です。
「過去に借金で失敗したけれど、もう一度チャレンジしたい」
「債務整理をした経験があるけど、起業の夢は諦めたくない」
そんな方に向けて、国の融資制度の実情や可能性、注意点をわかりやすくお伝えしていきます。
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1. 債務整理とは?まずは基礎から
債務整理とは、多重債務に陥ったときに、借金を減額・免除してもらったり、返済条件を見直してもらう法的な手続きのことです。
主な手続きには次の3つがあります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
これらの手続きを行うと、信用情報に「事故情報(ブラックリスト)」が登録され、一定期間、金融機関の融資やローンが難しくなります。
そのため、債務整理後にクレジットカードやローンの審査で落ちるケースも多く見られます。
2. 国の融資制度はどうなのか?
ここでポイントになるのが、日本政策金融公庫(以下、公庫)の存在です。
公庫は「国の銀行」とも呼ばれ、創業支援や小規模事業者支援を目的に融資を行っています。
結論から言うと──
債務整理中、または整理直後の段階では、原則として融資は難しいのが現実です。
ただし、これは「今は難しい」だけであり、「一生無理」ではありません。
時間と信用の回復によって、再チャレンジの道は十分に開けます。
3. それでも道はゼロではない!審査が前向きになる条件
以下のような条件が整えば、融資の可能性は少しずつ高まっていきます。
- 債務整理から5年以上が経過している
- 信用情報から事故情報が削除されている(いわゆる「喪明け」)
- 安定した収入と返済実績がある
- 明確で実現可能な事業計画を持っている
- 自己資金を継続的に貯めている
- 家計管理が安定し、生活基盤がしっかりしている
実際、債務整理後に時間をかけて信用を回復し、起業資金を調達できた方もいます。
ポイントは「焦らず、着実に信用を積み重ねること」です。
4. 信用情報はどうやって確認する?
自分の信用情報を正確に知ることは、再出発の第一歩です。
以下の3つの信用情報機関で、自分の情報を開示できます。
| 信用情報機関 | 主な対象 |
|---|---|
| CIC | クレジットカード・信販会社 |
| JICC | 消費者金融・カードローン |
| 全国銀行個人信用情報センター(全銀協) | 銀行ローン・住宅ローン |
3社すべてをチェックし、
「異動(事故)」情報がいつ消えるかを確認することで、融資申請の最適なタイミングを見極めましょう。
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5. 自己資金がカギを握る!
債務整理経験者にとって、自己資金は「信用の代わり」となります。
金融機関は次のような視点で見ています。
- どれだけの金額を自分で貯めているか
- どのように貯めているか(通帳履歴・継続性)
- 生活資金と事業資金を分けて管理できているか
- 資金使途が明確か(計画的か)
「計画的にお金を管理できる人」という印象を持たれることが、最大の信用回復策です。
6. 専門家に相談するという選択肢
債務整理後の融資は、専門的な知識が必要な領域です。
次のような専門家に早めに相談することをおすすめします。
- 中小企業診断士(起業支援の専門家)
- 金融機関出身のコンサルタント
- 弁護士・司法書士(債務整理経緯を理解してくれる)
また、自治体の創業支援センターや商工会議所でも、無料相談を行っています。
まずは現状を整理し、「今できること」と「将来に向けた準備」を一緒に考えてもらいましょう。
7. よくある質問(FAQ)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 債務整理中でも公庫に相談できる? | 相談自体は可能。ただし融資実行は難しい状況。 |
| クレジットカードが作れない状態で融資は? | 信用情報に事故情報がある間は原則難しい。まずは信用回復を目指しましょう。 |
| 債務整理後、何年で融資可能に? | 一般的に5〜7年で信用情報が回復。 |
| 債務整理歴は融資申請で隠していい? | 正直に申告することが原則。不正確な情報は信頼を損ねます。 |
| 自己資金はいくら必要? | 融資希望額の3分の1以上が目安(例:100万円借りたい場合は30〜40万円)。 |
8. まとめ:再起への道は、信用の再構築から
債務整理は「終わり」ではなく、「再スタートのための整理」です。
起業という夢を諦める必要はありません。
ただし、融資を受けるには時間と努力が必要。
そのためには、以下の5つを意識してください。
- 信用情報の確認
- 自己資金の積立
- 明確な事業計画の作成
- スキル・経験の蓄積
- 誠実な生活と取引の継続
どんな過去があっても、未来をつくるのは「これからの行動」です。
焦らず、一歩ずつ信用を積み上げていきましょう。
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弊社では、中野裕哲を中心に、
起業コンサルタント(R)・経営コンサルタント・税理士・社会保険労務士・行政書士・司法書士・中小企業診断士・FP・元日本政策金融公庫支店長・元経済産業省系補助金審査員など、各分野の専門家チームが一丸となって起業支援・経営支援を行っています。
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