【損益分岐点売上高を知る】
今回は、【金融機関が疑う決算書科目①】について解説をしていきます。
金融機関にとって決算書は融資の可否を決める大事な資料です。
返済できるかどうかの判断も重要ですが、決算書の数字が正しいものかどうかもチェックしています。
違和感を覚える科目や数字があれば金融機関はとことん追求してきます。この時にわかりませんと一言言ってしまうと心象はかなり悪くなってしまいます。
比較的突っ込まれるであろう科目について紹介をします。
<現金>
現在のITが発達しているご時世では、企業間の取引で現金受け渡しをしている方が珍しくなってきています。基本的には銀行振込を利用し、きちんと把握できるよう口座履歴が残る方法を取ります。現金科目は銀行口座に入っているお金ではなく、手元に置いている現金を指します。飲食店や手元現金が必要な業種は別として、一般企業では経費を支払う程度の現金しか置いていないと思います。
しかしながら、決算書を見ると現金が数百万円計上されているケースも珍しくありません。きちんと明確な理由があれば問題はありませんが、実際は手元に無いにも関わらず計上されていると不良ですので金融機関からの評価は落ちます。
翌々聞いてみると日頃からチェックしていなかったなどのミスが原因ということが多いです。
任せっきりになってしまうと危険です。日頃から自身でも把握するよう努めておかないと、大事な場面で足元救われてしまう事にもなりますので、くれぐれも注意が必要です。
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