「アフターコロナの資金繰り」
今回は、【帝国データバンクを上手に活用する方法】について解説します。
帝国データバンク(TDB)とは、企業信用調査に特化した機関です。企業を様々な側面から見て評価し情報提供をしています。
銀行視点から見たTDBの主な使い方は、取引先の信用調査や手形割引やつなぎ資金の際に支払履行ができるのかどうかの調査、新規開拓時のリストアップとして使われる事が多いです。
一般的には、企業が取引を開始するにあたっての信用調査や与信判断などに用いられることが多いと思います。
TDBに自社情報を掲載するメリットを解説します。
TDBに自社情報を提供すると、総合的な評点が付けられます。(50点を超えると良い)銀行員は新規の融資先を探すときには必ずTDBを見てからアクションを起こします。10年程前まででしたら、飛び込み訪問が主流でとにかく数を当たっていくといった方法でしたが、現在は、セキュリティーの厳重化やデジタルの発展、反社問題もあり事前確認なしで新規訪問をしている銀行は少ないと思います。
企業側として、新規の銀行と取引を考えている段階であれば非常に有効な方法です。TDBには、売上・利益などの情報も記載されており、基本的に銀行は前向きな姿勢で訪問してきます。ですので、あまり決算内容が芳しくない場合などについては積極的に訪問してくることは難しいかもしれません。
だだし、創業期企業の場合ですと、新しく地域に法人が設立されたといったアピールになります。創業したばかりで決算を迎えてなければ、銀行側から創業融資の情報提供もあると思います。特に東京都23区内ですと区の制度融資で金利面等非常に有利な条件で融資を受ける事ができます。(当社HPに記載あり)
自社から銀行取引の深耕が難しくても情報を開示しておくことで訪問やアポイント依頼といったアクションや銀行に対する認知度の向上ができます。
1点デメリットを申し上げますと、決算内容が良くも悪くも開示されますので新規銀行から声がかかる企業は限られてきてしまいます。
以上です。TDBを活用した銀行取引といった視点もありますので、うまく活用できる部分は活用してみると良いでしょう。
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