【売上が伸びても現金が無ければ行き詰る】
今回のテーマは、【資金繰り表は融資審査にどう生かされるのか】です。資金繰り表を作成する上でのメリットは2つあり、1つは、自社の現金の流れが把握でき未然にショートすることを防げる。
2つ目は、銀行からの評価(見方)が良くなります。個人に置き換えると、毎月の給料の中で、収入・支出・貯蓄をきちんと管理している人と、給料が入ったら計画なしに使い給料日前にはお金がなくて苦しい思いをする。どちらの方が「お金」に関して信頼ができるかは一目瞭然ですよね。このように銀行も見ており資金繰り表を作っておくことは非常に大事です。
では、具体的に何が良いのかを3つ紹介します。
1. 稟議作成をする融資担当者の印象が良くなる
銀行の稟議書作成の一番のポイントは、融資したお金が返済履行されることです。資金繰り表を作成していると、明確に〇月の〇〇の仕入れのタイミングで資金が不足し、〇ヶ月後の〇日に売上代金として順次入金になるので〇月以降は問題ないということがわかる。また、融資担当が顧客にヒアリングして作成するには手間がかかりますので、その分融資を受けるスピードも早くなります。
2. 支店長決裁がスムーズになる
常日頃から資金繰り表を作成している企業は、銀行から見て安心感があります。現金の出入りが見える化しておりますので、返済履行に対する懸念が少なくなります。また、あの企業は資金繰り表を作成してしっかりしている企業だから、担当者が積極的に融資を行える体制を整えやすいです。
3. 本部決裁案件も申請しやすくなる
銀行により違いますが、ある一定金額以上の融資になると支店長決裁でなく本部決裁となります。何が違うかと言いますと、支店長決裁はあくまで現場での判断が基準となります。しかし、本部決裁は現場を見ていない融資のプロが審査をします。審査においては、稟議書と付帯資料のみで判断されてしまうため審査は厳しいものになります。ですので、資金繰り表があることにより問題なく返済できることをアピールできます。
以上が、資金繰り表が融資審査にどう影響するのかの3つのポイントでした。
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