創業融資は時間がいのち?
今回のテーマは、【融資交渉は〇〇が9割!!】です。ここを押さえておかないといくら素晴らしい志や思いがあっても銀行は見向きもしてくれません。
〇〇とは、「書類」です。なぜ、大事かというと、銀行では融資を行う際には稟議書という書類を作成します。どのような内容かといいますと、主に、今の業況推移やなぜ融資が必要なのか、どのように返済をしていって今後の業況はどう推移していくのか。などを細かに落とし込み稟議書を作成していきます。
銀行員が社長から本当に聞きたいのは上記のような内容であるにも関わらず、自分の会社のこれからのビジョンやこだわり、熱い思いだけをいくら熱弁した所で、
書類としてきちんと提出し、内容について説明ができなかったり曖昧な回答や資料と一致しない回答をしてしまうと、この社長は信用ができないといった悪い印象を与えてしまいます。
また、上手く受け答えができたとしても、口頭説明だけでは担当者の頭にも残ることはありません。それ以上に、担当者が上司へ報告する際には非常に薄っぺらい情報になってしまう恐れがありますので、書類をきちんと作成したうえで、口頭では補足説明などに留めていくべきでしょう。特に、銀行融資における決裁権限は最低でも支店長決裁であることが大半です。
支店長は毎日数十件の稟議を見ているので、書類も無く口頭説明のみの稟議書は後回しになってしまいます。ましてや、本部決裁案件では厳格なチェックになるので、付帯資料がなく理解に乏しい内容となる場合には否応なしに「否決」となります。これは、創業期だからとか業歴が長いから等は一切関係ありません。
最後に、銀行は提出した書類については基本的に保管しています。過去の履歴を見れば、しっかり資料提供していて協力的な企業であることがわかれば、担当者が変わってしまっても上手に付き合いができるのです。
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