【銀行はどのような人に融資をしたいのか】
今回のテーマは【審査が通りやすくなる月がある!?】についてお話しをしていこうと思います。
本来、融資審査は決算内容や取引振りを含め総合的に判断をします。1度たりとも同じ状況で判断することが無いので、前回は大丈夫だったのに今回はダメだったという事もよくあります。
ただし、年に2回だけ銀行の融資審査が通りやすくなる月があります。その2回を紹介します。
<「3月」・「9月」>
1番狙わなくてはいけないのは決算月である3月です。銀行の決算で重視されているのは、決算内容はもちろんですが他行との比較もかなり重要視しています。都市銀行でしたら他都市銀行、地銀でしたら地銀同士、信金信組でしたら、信金信組同士といった形で、業態規模が同様の銀行との比較を物凄く大事にしています。諸説様々ありますが、対外的なアピールと合併などで有利になるなどの側面があると考えます。
審査が通りやすくなる理由としては、決算に向けて融資残高の底上げが必須になってくるからです。銀行決算は、仮決算と本決算の数字を開示する義務があります。極端な話、信用第一の業界ですから「今期は苦戦したが来期は巻き返そう」などとは言えないのです。それは長い歴史の中で根付いた業界ならではの習慣です。
その背景から考えられるのは、3月融資残高増加は必須であること。そうすると銀行員は何を考えるかというと、「融資を受けてくれる企業探し」を始めます。
優先順位は以下で、
1. 財務内容が良好な会社で、まとまった金額を融資ができる企業
2. 既存融資の借換によって真水を出す
3. 保全面に懸念がない、短期融資に付き合ってくれる企業
4. 1年以上融資のない企業への営業活動
5. 新規融資案件は3月内に押し込みたい
共通するのは、銀行側から積極的に融資できる企業を探していることです。また、銀行員自身の評価にも影響があるので必死になっているといった背景があります。
では、企業として具体的にどのような対策をとれば良いのかを簡単に紹介します。
・1~2月の段階で3月に資金調達を考えているなど伝えておく。理由として、3月は通常月の1.5倍程度の目標設定になります。クリアするためにはいつも通りの活動ではままならないです。
事前に3月この企業が資金調達を考えているとわかれば、気に掛けることと自身の数字として考えるようになります。そうすると必然的に審査がどうしたら通るのか?などと真剣に考え
段取りをしてくれるので審査も自ずと通りやすくなるのです。もう1点あるとすると、年間で3・9月だけが銀行に恩を売ることができるからです。人間誰しも困っているときに助けて
くれた人を忘れたり無下にしたりはしませんよね。銀行側から融資提案依頼されるようになるまでにはある程度の実績が必要になりますが、とても大事なことだと思います。
9月も仮決算で同様の事が言えます。唯一違う点は、仮決算なのでどうしても9月でなきゃいけないと強く押し切れないので3月と比べると若干弱さはありますが、他の月に比べると通りやすい状況です。
融資を受けるまでに時間的余裕がある企業はぜひ活用してみるのも良いと思います。
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