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自然界の音

浦山英樹

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自然界には様々な音があります。
私たちが聴こえる範囲では、鳥や虫、動物の鳴き声が代表的ですよね。
それ以外では、川の流れる音や海の波音、風で木の葉が揺れる音などでしょうか。
言葉にすると穏やかで静かな印象ですが、これらの音を測定してみると、実はかなり騒々しい世界だったりします。

箱根周辺で自然界の音を観測する機会がありましたので、皆様にもご紹介したいと思います。

朝の音(ウグイスの鳴き声)


朝7時台のウグイスの鳴き声です。
賑やかな印象で騒々しいとは感じないのは、可愛らしい鳴き声のせいでしょうか。
それでもレベルだけに着目すると、最大値は 64dB 、平均的では 58dB 程度にもなります。

日中の音(川の流れる音)


少々雨が降ってきて、小川の水が増水した時の音の変化です。
幅が2m以下の小さな小川なのですが、水量が増した時の水音は 58dB を超えました。
明らかに騒々しく感じる音なのですが、これは危険を知らせる音でもあるので、水音が大きくなったら注意が必要です。

夕方の音(ヒグラシの鳴き声)


夕方になるとヒグラシが鳴き始めます。
とても涼しげで心地よい音ですが、レベルだけで見ると最大で 62dB 程度、平均では 56dB 程度でしょうか。
ヒグラシが鳴き始めると、鳥の鳴き声がなくなっていくので、なんだか寂しい感じもします。

夜の音(カエルの鳴き声)


あまり気にした事はなかったのですが、カエルの鳴き声って騒々しいのですね。
64dB 前後の音が間欠的に朝まで続きました。
あまり可愛くない鳴き声もそうなのですが、就寝時間帯という事もあって、かなりうるさく感じてしまいました。
慣れていない人は睡眠不足になるかも。

あとがき

分かっていた事ですが、自然界の音といえど、測定してみるとレベルは高めでした。
特に就寝時間帯のカエルの鳴き声は、非常に騒々しく感じました。
都内だったら苦情が発生するレベルです。

しかしながら、決して嫌な音ではなく、とても心地よい音でした。
時間と共に音源が移り変わる様子も、観測していて楽しかったです。

私たちは静かな暮らしを望んでいますが、なにをもって静かな世界とするかは、人それぞれなのかもしれません。

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