騒音計の指示値と測定値は違う
今回は測定の方法についてお話します。
今回の一連のコラムは、一般の方がご自身で測定する事を前提としていますが、測定方法に関しては騒音規制法(条例)そのままなので、専門業者が行う測定と何ら変わりはありません。
東京都環境局のウェブサイト「日常生活の騒音・振動の規制」の中で、測定方法について以下のように規定されています。
騒音の状態により測定方法が異なっていますが、例を挙げると以下のとおりです。
番号 | 音源の例 |
---|---|
1 | エアコン室外機騒音・排気ダクト騒音・自動車のアイドリング音など |
2 | コンプレッサーの運転音・単発的に派生する自動車騒音など |
3 | 道路騒音など |
4 | 人の声や動物の鳴き声・荷物の仕分け時に発生する衝撃音など |
これだけでは曖昧な部分もありますので、JIS Z 8731 を参考にして、さらに細かく仕分けしてみました。
これらを見てお分かりだと思いますが、騒音を測定する際は、音の発生状況を観測し、発生状況に合わせた測定を行わなければなりません。 単に騒音計の指示値をみて、基準値と比較する事が出来ない事を理解する必要があります。
指示値を見るだけなら簡単ですが、90%レンジの上端の値は、測定値を集計しなければなりません。 一見難しそうですが、実はとても簡単で、表計算ソフトなどを使わなくても、手書きの集計用紙で求める事が出来ます。
次回は、測定した結果の集計についてご紹介したいと思います。