騒音計の指示値と測定値は違う
今回は一般の方がご自身で測定する際の、騒音計についてお話したいと思います。
騒音規制法(条例)には騒音計に指定があります。
計量法第71条の条件に合格した騒音計
計量法第71条に合格した騒音計とは「検定に合格した騒音計」です。
計量法では取引や証明に用いる騒音計は「特定計量器」に指定されているので、検定に合格した有効期限内のものを使用する必要があります。
しかしながら逆を言えば、一般の方が個人の目的で使用する騒音計は、計量法に適合する必要はありません。
とはいいましても、ある程度の精度が保たれていた方がいいですよね。
そこでお勧めしたいのが、ネットショップなどで購入できる安価な騒音計です。
以前のコラムでレビューした事がありますが、扱いやすくてお勧めできる商品でした。
是非ご参考にしてみてください。
環境計量士が真面目に評価してみました
補足
最近では多くの方がスマートフォンをお持ちだと思いますが、スマートフォンのアプリにある騒音計を、第三者に見せる目的で使用するのはお勧めできません。
アプリ自体は非常に高性能なものが多く、中には周波数分析機能を備えるものまであります。 しかしながら、スマートフォンは明瞭な音声を届けることを目的としている高性能な携帯電話機です。 様々な騒音環境の中でも音声だけを明瞭にピックアップできるように進化してきました。 この2つの組み合わせは必ずしも一致しませんので、使用するスマートフォンが変われば指示値も変わる可能性があります。 このように、スマートフォンと騒音計アプリの組み合わせは「測定値の信頼性」という意味では相性が良いとはいえません。