茅根健プロのご紹介
ヨーロッパで培った秘術で本場の音づくりに取り組む(2/3)
「誰よりも素晴らしい音を作りたい」。がむしゃらに取り組んだ14年間のヨーロッパ修行
茅根さんとヴァイオリンとの出会いは、大学の入学式。学内オーケストラの演奏に感激したことがきっかけで入団し、そこで初めてヴァイオリンを手にしました。楽器を演奏するのは楽しかったものの、徐々に「なぜこの音が出るのか」と楽器の構造に興味を持つようになったそうです。
「ヴァイオリン作りがしたくて、将来の進路として真剣に考えるようになりました。でも両親は、『実力重視の厳しい業界でやっていけるのか』と大反対で。私自身、不安はあったものの、名器について調べれば調べるほど『自分の手で素晴らしい音を作りたい。後世に残せるものを手掛けたい』といった情熱が芽生え、楽器職人になることを決意しました」
大学卒業後に飛び込んだのは、右も左も分からない世界。職人は小さなことの積み重ねで、一から学ぶのは大変だったと振り返ります。「まずは刃物など道具の手入れの仕方から。いつでも作業ができるようにメンテナンスしておくんです。これは今でも大事にしていることです」
当時の目標は、「世界中から一流の音楽家が集まるドイツで一人前として認められること」。茅根さんは「お金はいらないから」とヨーロッパ各地の工房に出向き、時には住み込みで働きました。イタリアで5年、ドイツで9年修行し、ドイツの主要オーケストラやソリストなどが訪れる工房を一任されるように。そして「ここを継いでくれないか」と言われ、ついに夢が実現する時が来ましたが、茅根さんは日本に舞い戻ります。
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