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出入国在留管理庁の公表資料によると、令和6年中に処理された難民申請の取り下げ件数が、過去最多の約4割とのことです。
令和6年における難民認定者数等
申請者数 12,373人 前年比ー1,450人
処理件数 8,377人 前年比+193人
取下げ件数 3,084人
主な取り下げ理由
・本国での問題が解決したため帰国
・日本人と結婚して在留資格「日本人の配偶者等」を取得したため、もう難民申請の手続きが不要
令和6年難民申請取り下げ者の国籍
難民申請取り下げ者を国籍別にみると
1.トルコ 610人
2.タイ 485人
3.スリランカ 394人
4.インド 213人
5.カンボジア 211人
令和3~4年は国籍別で6番目だったトルコが令和5~6年では最多となりました。
トルコ国籍者の取り下げ増加の背景
トルコ国籍者の取り下げ増加の背景には、埼玉県川口市に集住し難民申請するトルコの少数民族クルド人らが、出稼ぎ目的で難民認定制度を悪用しているとの指摘があります。
トルコは短期査証が免除されている国の1つです。パスポートさえあれば日本に入国でき、入国後に難民申請をおこなえば長期間の在留が可能になります。
クルド人の生業のサイクル
クルド人は生業である牧畜などの農繫期・農閑期のサイクルで日本に来て働き、帰国を繰り返しているようです。
農閑期10~11月 申請急増
農繁期5~6月 申請取り下げ帰国
難民審査期間の長期化問題
出入国在留管理庁は難民申請を受理した以上、審査手続きを進めざるを得ないため、制度の誤用・濫用により処理期間の長期化が問題となっています。
一次審査の平均処理期間 22.3月
難民とは?
「難民」と聞いて、天災・戦禍などによって、住んでいる地を離れた人々を想像する方が多いかと思いますが、1951年に創設された国際条約「難民条約」上によると
難民とは…
人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するという理由に、迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けることができない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者
とされています。
弊社で難民申請の相談をいただいた外国人の方のほとんどがこの「難民」の定義や意味も知らず、「「難民申請」というものをすればしばらく日本にいられる」ぐらいの感覚です。
審査官の方々の業務の圧迫や、外国人の方の不法就労を防ぐためにも、弊社では難民申請のサポートはおこなっておりません。
就労ビザ専門 行政書士法人35
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