大手造船会社 技能実習 認定計画2,000件超取消し
夜間中学に通う外国人生徒が増えていることを受け、文部科学省は日本語指導指針作りに乗り出すと発表しました。
夜間中学設置の背景
夜間中学は様々な事情で義務教育を修了できなかった人らを対象に夜間に開かれる学級です。
高度経済成長期までは
・戦後の混乱期に就学できなかった人
・在日韓国・朝鮮人
・中国帰国者
等が学ぶ場として設置が進み、1955年頃には80校を超えました。
近年は政府による外国人材受け入れ拡大を背景に外国籍の生徒が増えています。
2024年時点の全国の生徒数は約2,200人。
在日韓国・朝鮮人ら以外で新たに来日した外国人生徒の割合
00年時点 2割
24年時点 6割
「家族滞在」ビザで在留する外国人
就労ビザで在留する外国人は配偶者と子供を日本に呼び寄せることができます。
家族滞在ビザの申請方法
教え方を模索する教員
群馬県初の夜間中学として開校した「県立みらい共創中学校」(伊勢崎市)では、24年度には67人の外国籍の生徒が在籍。生徒の経済的負担を考慮して、市販の教材ではなく自ら作成したワークシートやオンライン教材を活用しています。
埼玉県川口市の「市立芝西中学校陽春分校」では、外国籍の生徒が8割を占めていて、こちらでも教員が作成したプリントやオンライン教材を活用し、多言語に対応する「アシスタントティーチャー」も支援にあたっています。
日本語学校・日本語教室との連携
全国的にみても在留外国人の多い川口市の夜間中学であっても支援には限界があり、地域の日本語学校や日本語教室を紹介することがあるといいます。
基礎教育委員会の岡田会長は「地域の日本語学校の教員らが出張して教えるなどと言った取り組みが広がれば、夜間中学の教員も指導のノウハウ学べる。国は連携を後押しして欲しい。」と述べられています。
日本語が話せなくても義務教育にあたる年齢であれば公立の学校に通うことができますが、その先の高校進学は難しいのが現状です。
先日出入国在留管理庁から、2024年末時点の在留外国人数は376万8977人で過去最多を更新したと発表がありました。
政策として外国人材の受け入れを拡大するのであれば、その子供達が早く日本に馴染めるような指導指針が作られることに期待します。