高齢者のための「終の棲家」の選び方
「リースバック」という言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょう
か。
リースバックとは自宅を売却した後にその買主と賃貸借契約を交わすこと
により売却後も住み続けることができる仕組みで、現在の生活環境を変える
ことなく自宅の売却をすることからまとまった資金を調達することができま
す。
そのため老後資金の対策を考えている方や相続税等を支払う必要がある場合
でも相続した家に住み続けたいと思っている方、あるいは住宅ローンの返済
に困窮していてマイホームの売却を考えている場合にはリースバックも一つ
の選択肢として検討することが良いかもしれません。
リースバックは色々なお悩みを解決できる一つの方法になりますが、メリ
ットとデメリットを理解して進めていかないと後に後悔することにもなりか
ねませんので、慎重に検討することです。
ここではリースバックについてのメリットとデメリットを比較しましたので、
比較表をご覧ください。
以上のようにメリットやデメリットのリスクもあることを認識してリース
バックをすべきかどうかの判断をする必要があります。
リースバックを取扱っている大手の不動産業者でも販売状況は非公開の会社
も多く、取扱い業者のウェブサイトではリースバックのメリットとなる情報
は溢れていますが、デメリットの情報は殆ど公開されていないのも実状です。
リースバックの最大のメリットは、まとまった資金を得るために自宅を売
却しても新居を探す手間が生じないことですが、その反面で売却価格は周辺
の相場より安く毎月の家賃については周辺の賃貸物件より割高になってしま
うのです。
また、将来的に買戻しをする場合の買戻し価格も周辺相場より割高になる
ことも注意しなければなりません。
リースバックの業者には一部の悪質な事業者もいるようなので、必ず3社
以上の事業者から提示する買取額と賃料、買戻しの契約条項等を細心の注意
を払って検討することがポイントです。
