令和7年の公示地価が発表されました! 日本一高い地価の場所は何処でしょう?
令和7年度の路線価が国税庁より7月1日に公表されました。
路線価は、相続税や贈与税を算定するために国税庁が公表する主要な道路に面する土地1㎡
当たりの1月1日時点の価格です。
4月のコラムでは国土交通省が主幹とする公示地価をお伝えしましたが、土地価格の指標としては相続時の土地評価で必須となる路線価を聞き慣れている方も多いのではないでしょうか。
令和7年度の路線価は、全国約32万地点の標準宅地の平均路線価が前年比2.7%増となり現在
の算定方法になってからは最大の伸び率で4年連続の上昇となったことが、特筆すべき点だと
思います。
今年の路線価で最高価格となった場所は、東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通りで1㎡当たり
の路線価は4,808万円です。
この場所はニュース報道でも話題となる銀座の文具店の鳩居堂前で前年比8.7%の上昇率で
40年連続の首位となりました。
第2位の場所は東京国税局管内の渋谷区宇田川町 渋谷駅側通りで、1㎡当たりの価格は3,440万円で前年比6.7%のアップ率、第3位の場所は新宿区新宿3丁目 新宿通りで1㎡当りの
価格は3,256万円で前年比5.4%のアップ率となっています。
なお、全国の都道府県別の県庁所在都市のランキングでは大阪府角田町 御堂筋が東京の銀座
5丁目の銀座中央通りに続く2位となりましたが、1㎡当りの路線価は2,088万円(前年比3.2%アップ)のため、いかに東京の路線価が高いということが分かることと思います。
都道府県別の平均路線価は35都道府県で上昇し、上昇率の全国平均の2.7%を上回った都道府県は11都府県で、この都府県の上昇率のトップ3は、東京都(8.1%アップ)、沖縄県(6.3%アップ)、福岡県(6.0%アップ)となっています。
また、東京地区に限定した場合の路線価上昇率が大きい場所のトップは、台東区浅草1丁目 雷門通りで、1㎡当たりの路線価578万円(前年比29.0%アップ)、第2位は足立区千住3丁目 北千住駅西口駅前広場通りで、1㎡当たりの路線価702万円(前年比26.0%アップ)、第3位は中野区中野5丁目 中野駅北口駅前広場前で、1㎡当たりの路線価686万円(前年比24.7%のアップ)となりましたが、このように路線価が上昇した要因はインバウンドによる需要増や都市の
再開発等で注目されていることが影響しているようです。
路線価にご興味があり、自宅の相続税の土地評価がどれくらいかを知りたい場合には国税庁のウェブサイトで令和7年分(最新)の路線価図・評価倍表から都道府県→市区町村→地名と路線価図ページ番号で検索すると路線価図を確認できますが、路線価図の見方は難しいので、国税庁が出している路線価図の説明をご覧ください。
路線価図の説明ー国税庁
また、路線価図で前面道路の路線価がわかったとしても土地の評価は形状や立地、2つの道路に面している角地、間口が狭い土地やがけ地の補正等の様々な条件の違いにより正確な土地の評価をすることは不可能なことです。
従いまして土地の相続や贈与等で正確な評価額の算定を必要とする場合には専門の税理士に依頼することが必要です。



