令和7年の公示地価が発表されました！　日本一高い地価の場所は何処でしょう？

　国土交通省が3月18日に発表した2025年1月1日現在の公示地価が全用途の全国平均で前年比2.7%上昇したことが3月19日付の日経新聞に掲載されました。
例年通り朝日新聞でも第2部の紙面で全国の主要都市の25,563カ所の商業地と住宅地の主要地
点の2025年公示地価を掲載しています。
　公示地価は地価公示法に基づいて国土交通省の土地鑑定委員会が選定した標準地の毎年1月1日
時点の1㎡あたりの価格を発表するもので、この標準地は全国で約2万6,000の地点がありこれら
を全国2,000人以上の不動産鑑定士が調査して分科会等で議論したのち土地取引の指標とするた
めの正常な価格を判定するものです。
　令和7年度の地価公示で全国の地価動向を要約すると全国平均で全用途平均・住宅地・商業地
のいずれも4年連続の地価上昇で上昇幅も拡大しています。三大都市圏（東京圏・名古屋圏・
大阪圏）の全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続の上昇で上昇率もアップしましたが、名古屋圏の上昇率がやや鈍化しています。
さらに地方圏でも全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続で上昇していることからこの数年間は立地や条件等で異なりますが、地価が上昇していることがわかります。
この国土交通省の土地政策審議会グループがまとめた全国の地価動向に関する調査資料にご興味ある方は以下のウェブサイトをご覧下さい。
令和7年の地価公示の概要
次に東京圏の住宅地での人気エリアをご紹介します。
このエリアは東京都心から30㎞圏内の千葉県流山市で東京圏の住宅地の上昇率10位のうち7地点がランクインしています。
人気の理由はつくばエクスプレスの「流山おおたかの森駅」を中心としたエリアにはは駅周辺に大型の商業施設があり令和3年度には待機児童ゼロを達成するなど子育て環境が充実しているので、人口も年々増加しています。
ここで日本一高い地価の場所は何処かの本題に入りますが、令和7年の商業地における公示価格の最高価格の場所は、東京都中央区銀座4丁目の山野楽器本店で1㎡あたりの公示地価は6,050万円となりました。
この地点の前年比は8.6%の上昇率でしたが、19年連続で日本一の地価公示の最高価格になっているようです。
　東京の銀座が地価日本一だろうと多くの方が予想したと思いますが、まさにその通りで他にも銀座4丁目や銀座5丁目の地点は1㎡あたりの公示地価が4,000万円～5,000万円台となっている
ことから超一等地の銀座は流石に凄いですね
　ちなみに住宅地における最高価格の場所は東京都港区赤坂1丁目のマンションで公示地価は1㎡
あたり590万円で前年比10.3％の上昇率となっています。
こちらは東京メトロ南北線・銀座線の「溜池山王駅」が最寄り駅で近辺にはアメリカ大使館があります。
今回のコラムでは土地価格の指標となる公示地価についてお伝えしてきましたが、不動産の価格は一物四価や一物五価といわれるように大変わかり難いものです。
国土交通省が主管の公示地価の他にも国税庁が主に相続の土地算定基準としている路線価、都道府県が都市計画の算定基準とする基準地価、土地を売買する時の実勢価格（時価）等の様々な価格がありますので、これらの価格の違いや比較については次の機会にお伝えします。