人の行く裏に道あり花の山?
私は民泊/旅館業専門の不動産会社を営んでいます。そう言うと初めてお会いしたお客様からは、「なぜ民泊なの?」と、怪訝な顔をされます。民泊というと、「闇民泊」とか「違法民泊」、「騒音」、「ゴミ問題」といったマイナス面のイメージを持たれている方が多いからかもしれません。
それに対して私は、「不動産の最有効使用を考えた結果です」と、お答えしております。最有効使用とはその言葉通り、あらゆる利用方法を比較検討した上で、最も有効な使用方法のことです。15年以上、不動産業界の現場で実務を見てきた者として、「不動産の価値は、より多くの人が、より高い価値を認めるのか否かで決まる」と理解するようになりました。そしてそれは、不動産をいかに有効に利用できるかに大きく影響されます。
日本はこれから数十年の間、人口が減っていきます。これはおそらく覆せない事実でしょう。そのような日本人が減っていく環境の中で、「価値」を維持し続ける不動産とはどのような物件でしょうか。それは日本人だけではなく、世界の人々にも「高い価値」が認められる不動産だと考えます。
民泊は2018年6月15日施行の住宅宿泊事業法(民泊新法)に定められた新たな宿泊形態です。従前からある旅館業の物件と併せて、今後の不動産価値を維持していくには欠かせない活用法となるでしょう。