登録しても転職しなくていい? レックスアドバイザーズに関するよくある質問に回答
こんにちは、公認会計士・税理士に特化した転職エージェント「レックスアドバイザーズ」のコンサルタント・吉岡です。
会計業界では、12~1月の年末調整時期、2~3月の確定申告時期、4~5月の企業決算時期が繁忙期となっており、毎年この時期を乗り越えるのは本当に大きなエネルギーが必要ですよね。
そんな繁忙期中に、「他の事務所もこんなに残業が多いのだろうか?」「役職が上がれば、少しは楽になるのかな?」などと考える方も少なくないでしょう。
そこで今回は、弊社レックスアドバイザーズが実施したアンケート調査『会計事務所の繁忙期に関する実態調査』(※)のデータを基に、会計業界のリアルな繁忙期事情に迫っていきたいと思います。
現状に不満を抱えている方は、これからのキャリアやライフプランを前向きに考えるきっかけにしていただければ幸いです。
繁忙期の残業時間はどれくらい?
まずは「繁忙期の残業時間」について見てみましょう。
調査結果によると、繁忙期の残業時間で最も多いのは「40~60時間」で36%という結果に。残業時間が60時間以上になるという方も34%おり、そのうち80時間以上の残業を行っている方は約10%ということでした。中には100時間以上の残業をしている方も!
役職別に見ると、全体の傾向として「役職が上がるにつれて残業時間が増加する」ということが判明。責任の重さが残業時間と比例するという実態が浮き彫りになりました。
詳しく見てみると、スタッフ職では60時間以上の残業をしている方が22%であるのに対し、管理職では38%に増加しています。しかもそのうち、管理職では「60〜80時間」の残業をしている方が26%、「80時間以上」の残業をしている方が12%にもなるという結果に!
一般スタッフ・アシスタント層は実務作業を中心に行うため、ある程度業務時間をコントロールしやすいのですが、未経験者や入社間もない方の場合は、業務に慣れるまで時間がかかってしまうもの。
中堅・シニアスタッフ層は複数のクライアントを一人で担当し、決算書の作成から申告書の一次通しまでを担うため、どうしても業務が集中しがちです。
マネージャー・管理職層になると、自身の担当案件だけでなく、部下が作成した申告書のレビュー、進捗管理、クライアントからの難度の高い相談対応などが重なるため、どうしても残業時間が長くなってしまう実態があります。
繁忙期に感じる「不満やストレス」の本音
次に、繁忙期にどのような不満を感じているのか、アンケート調査の結果を見ていきましょう。
データによると、繁忙期の不満として最も多かったのが「フレックス制度がない(33%)」ことでした。続いて、「報酬が業務量に見合わない顧客がいる(32%)」、「事務所が非効率である(26%)」、「リモートが少ない(25%)」という結果に。
フレックス制度がないことに対する不満が多いのは、「繁忙期だから残業が発生するのは仕方がないけれど、せめて前日遅くまで働いた翌日は少し遅めに出社したい」「日中は家の用事を済ませて、夕方以降に集中して業務をこなしたい」などといった、働き方の柔軟性を求める声が非常に強くなっているから、という背景があります。
事務所の非効率に対する不満では、「未だに紙ベースのやり取りが多い」「無駄な承認フローがある」「システムの連携がうまくいっておらず二度手間が発生している」など、経営・業務プロセスに対する課題が浮き彫りに。
業務量が膨大になる繁忙期だからこそ、こうした無駄な時間を少しでも減らし、生産性の高い働き方をしたいという現場の本音が見えてきます。
また今回の調査では、全体の約80%もの方が、繁忙期をきっかけに何らかのタイミングで「転職」が頭をよぎった経験があるという衝撃的な事実も判明しました。
目の前の業務に追われて心身ともに余裕がなくなる中で、「自分のキャリアはこのままでいいのだろうか」「もっと自分に合った働き方があるのではないか」と、自分の働き方について考え直す方が多いのでしょう。
しかしその一方で、実際に事業会社への転職活動を開始した方はわずか5%にとどまっています。
これは、「会計業界そのものが嫌になったわけではない」「これまでに培った専門性や、税務・会計のスキルはこれからも活かしていきたい」という、業界への愛着やプロフェッショナルとしての誇りを持っている方が多いからではないでしょうか。
だからこそ、繁忙期の過度な負担や体制への不満から業界を去ってしまうのは非常にもったいないこと。会計業界を飛び出すのではなく、「今の不満を解消できる、より良い環境の職場」への転職に目を向けてみるのが正解かもしれません。
ポジティブな変化も! 激務の時代から「働き方の多様化」へ
ここまでの調査結果を見て、「やっぱり会計業界って残業が多くてブラックなのかな」と不安になってしまうかもしれませが、決して悲観する必要はありません!
近年、会計業界の労働環境は確実にホワイト化へ向けて改善してきています。
国税電子申告(e-Tax)の普及や、会計ソフトのクラウド化、AIの進化などにより業務の効率化が進んだことで、業界全体の平均残業時間は年々減少傾向にあるのです。
さらに今回の調査によって、「フレックスタイム制度」や「リモートワーク(在宅勤務)」を望む方が非常に多いこともわかりました。
このような要望が増えたこともあり、最近では「繁忙期であっても週2〜3日のリモートワークOK」「コアタイムなしのフルフレックス導入」などを打ち出し、優秀な人材を確保しようとする会計事務所が急速に増えています。
納得のいく「選択」をするために大切なこと
会計業界の性質上、どうしても「特定の時期に業務が集中する=忙しい時期がある」ということ自体を完全になくすことは難しいのが現実です。
だからこそ大切なのは、「自分の現在のライフステージやキャリアプランと、事務所の働き方がマッチしているか」をしっかり見極めること。
「20代のうちにとにかく経験を積みたいから、繁忙期の忙しさも許容できる!」
「税理士試験の科目を残しているから、繁忙期でも試験勉強の時間を作れる事務所がいい」
「子育てと無理なく両立したいから、年間を通して残業が少なく、リモートワークが当たり前にできる環境がいい」
など、人によってベストな働き方は異なります。あなた自身が「何を優先したいか」によって、選ぶべき事務所の規模や体制、風土はガラリと変わるのです。
エージェントと一緒に理想の働き方を見つけましょう!
「自分に合った事務所を見極める」とは言っても、求人票の「残業月〇時間」「リモート可」という条件だけで、その事務所の実態を見抜くのは難しいもの。
「面接では残業少なめと言われたのに、入ってみたら全然違った……」などといったギャップやミスマッチを防ぐためには、私たちのような転職エージェントをご活用いただくのがおすすめです。
私たちは、各会計事務所の経営者や人事担当者と直接コミュニケーションを取っているため、実際の繁忙期の残業時間(役職ごとのリアルな数字)や、リモートワーク・フレックス制度の「実際の消化率・活用度」、事務所内の人員構成や業務の切り分け体制といった、外からは見えない情報を事前にお伝えすることができます。
あなたのキャリアプランやライフプランを一緒に整理しながら、「繁忙期でも納得感を持って乗り越えられる環境」を一緒に探していきますので、現状に不満を抱えている方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
(※)アンケート調査概要/調査期間:2026年5月20日~5月24日、対象:会計事務所や税理士法人で働く740名の有効サンプル(管理職524名、スタッフ職216名)、実施機関:株式会社PRISMA
・参照サイト:会計事務所の繁忙期に関する実態調査


