経営者が自社ブランドを立ち上げる前に考えること⑨

西村進

西村進

テーマ:ブランディング

ものの良さと感じの良さ

ものの良さと感じの良さ

物質的価値と情緒的価値のバランス
OEM受託企業は、自社の説明が苦手な傾向にある。◯◯企業の部品を作っている、以上の説明が難しい。新商品販売や新規事業立ち上げには、自社の存在意義を生活者に伝え、安心して購入してもらう必要がある。OEM受託企業は、素材や機能、技術といった「モノの良さ」を語るのは得意だが、消費者の変化や喜びといった「情緒的価値」の言語化ができていない。両方の価値を高め、メッセージやビジュアルで表現し、広告やWeb、SNSで拡散する方法を設計する必要がある。


ブランディングは二つの価値を伝えること
私たちが行うブランディングは、「モノの良さ(物質的価値)」と「感じの良さ(情緒的価値)」の両方を生活者にどのように伝えるかを考えることから始まります。OEM受託企業の多くは、長年培ってきた技術力や素材の良さ、製品の機能性といった「モノの良さ」については熱心に語ります。しかし、その製品が消費者にどのような変化をもたらすのか、どのような喜びを提供するのか、という『どういいか』の部分、つまり情緒的な価値の言語化が不足していることが多いのです。

効果的なブランディングには、この二つの価値をバランス良く高めながら、それを表現する魅力的なメッセージやビジュアルを作り上げることが不可欠です。さらに、そのメッセージやビジュアルを広告、Webサイト、SNSなどの様々なチャネルを通じて戦略的に拡散していく方法をデザインする必要があります。

レンコンがOEM受託企業向けに行うサービス、そして常日頃クライアントと共に取り組んでいる業務は、まさにこの二つの価値を最大化し、効果的に伝えるためのサポートです。特に、これまでマーケティングや広報活動にあまり馴染みのなかったOEM受託企業の皆様にとっては、自社の新たな可能性を発見する貴重な機会となるのではないでしょうか。自社の「モノの良さ」に加えて、「感じの良さ」を磨き、それを効果的に伝えることで、OEM受託からの脱却、そして自社ブランドの確立という新たなステージへと進むことができるはずです。




OEM受託企業のオリジナル商品自社販売は、必ず失敗する。

経営者が自社ブランドを立ち上げ前に考える10のこと
レンコンデザイン株式会社は、これまで数多くの新規事業プロジェクトに参画し、様々な知見を蓄積してまいりました。その経験に基づき、新ブランド立ち上げを成功に導くための実務パッケージ「ブランドランチャーズパッケージ」をご提供しています。

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西村進
専門家

西村進(コンサルタント)

レンコンデザイン株式会社

デザインコンサルティング、ブランディング、広告企画制作などを手掛け、高付加価値ブランドのプロモーションに長く携わる。まだ世に知られていないブランドを、経営とデザインを結びつけた支援を得意とする。

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