教わる伝えるいろんなブレンドができる時代
都市に一極集中と言われてきましたが、いよいよその構造が崩れつつあると感じてきている方は少なくないでしょう。
ZOOMを活用することによって、これまで都市にきて仕事をしなければならなかったことが、地方にいる人が遠隔で活躍できるようになりました。
人材育成を担う研修は、顕著に表れてきています。3パターンの活用事例があります。
1パターンは、これまで教室形式で、
一つの部屋に集まって集合研修をしていたことをライブ研修に置き換えるパターンです。
今までは、会場を指定して、
そこに人数分の机と椅子、ホワイトボード、プロジェクター、スクリーンを用意して、
実施するやり方でした。
時間になったら、受講する人が集まり、講師がやってきて、登壇して研修を行います。
このやり方が、効果あると思われてきました。
ZOOMを活用することにより、受講者は自宅または集中できる場所からアクセスして、
講師も同じく、自宅または集中できる場所からアクセスして、実施することで研修を実施します。
いわゆる集合研修をライブ研修に切り替えた形です。
いや、やりにくいのではないか・・・と思われる方も多くいるかと思います。
それが、行ってみると、案外、そうでもありません。
2つほど、代表的な違いがあります。
1つめは、受講者の反応です。
「集合研修で分かりましたか?」と問いかけても頷く人もいれば、無反応の人もいます。
そこで、ZOOMで「分かった人は“いいね”を教えてください」と伝えると、しっかり反応してくれます。
これまでにない反応で、講師はモチベーションが向上します。
2つめは、「顔が見える」ことです。今まで教室形式で実施していると、
たいてい受講者は講師の方を見ているので、全ての人の顔を受講者同士が見ることはありません。
それが、ZOOMだと、常に受講者同士で顔を見ることができます。
“つまらなそうにしているなぁ”“楽しそうに受けているなぁ”と顔を見ることにより、
自分も見られていることに気づくでしょう。
このことにより、今まで以上に研修に向かう姿勢が出てきます。
2パターンは、受講者が会場にいて、講師が遠隔で参加する場合です。
今までは、その場に講師が来るからこそ、価値があると思われてきました。
ZOOMをはじめ、遠隔で実施するツールが出てきて、変わりました。
会場にあるプロジェクターでスクリーンに遠隔にいる講師を映します。
スピーカーと集音マイクにより、双方向のやり取りができるようにします。
受講者にも一人一人PCがあれば、
映し出すPowerPointや画面のホワイトボードに書くこともすぐに手元のPCで確認することができます。
わからないことや質問はチャットを活用することにより解決ができる。
つまり、その場に講師がいなくても成り立つことが分かってきました。
3パターンは、動画と遠隔を組み合わせる方法です。
動画を学び、わかったことやわからなないことをZOOMで遠隔にいる講師からアドバイスをもらうといった方法です。
やりっぱなしにしてしまいそうな動画を、ZOOMを使い、遠隔でフォローをすることができるようになりました。
このことにより離れたところにいる講師もZOOMを活用することにより、これまでの研修と同等、それ以上のパフォーマンスを発揮できることでしょう。