遠隔の人が活躍するためのZOOMの活用事例
会社に入ると、新入社員研修によりビジネスマナーを教わる「身だしなみや立ち振る舞い」「職場でのマナー」「言葉遣い」「名刺交換」「電話対応」「来客対応」「訪問対応」など、社会人になって、身につけなければならないビジネスマナーは多岐にわたります。
研修で学んだあとは、現場で実践して、時には怒られ、時には褒められながら、自分なりのビジネスマナーを確立していく。
このようなビジネスマナーは、会社に出社し、人が集まり、また人がどこかに連絡をして、訪問することを前提に確立されていきました。
これから、ZOOMのビジネス活用により、会社に出社せず、人が集まることなく、また人の連絡手段、訪問手段も変わっていくとなると、当然のごとく失われていくビジネスマナーも存在しています。
「身だしなみや立ち振る舞い」では、立ち姿・お辞儀・座り方が代表される所作ですが、このどれもが、ZOOMのビジネス活用すると、失われていくとされても過言ではない。
新たな立ち振る舞いがこれから形成されていくのだろう。
特に座り方については、画面にどのように映っているかも含めて、必要な所作として形成されることが想定できます。
「職場でのマナー」では、出勤時・遅刻、欠勤・勤務中・退社時で、職場のマナーが決められている。
出社時は、9時始業であれば、15分前には自席について仕事を始める準備をする。
ZOOMでは、決められた時間に間に合うように入ることが求められる。
遅刻しそうな場合、遅れそうと分かった時点で会社に電話連絡を入れる。
これは、ZOOMに変わっても、必要なマナーではあるが、連絡する方法は取り決めによって変わってくるだろう。
勤務中は、5分以上席を離れる場合は、「どこに行くか」「どの位で戻るのか」周囲に一言告げる。
ZOOMでは、周囲ではなく参加している全員に一気に伝えることができる。
退社時は、定刻までは就業時間、帰り支度は就業時刻後に行う。ZOOMでも同様に帰り支度は、終業時間後に行うことは変わりないが、映っている部分以外では、マナーとして求められないこともある。
集合研修の一例ではあるが、ZOOMのビジネス活用により、失われていくものややり方が変わっていくようなことが多くあるだろう。
「言葉遣い」では、ZOOMビジネス活用によって、クッション言葉の使われ方が変わっていくだろう。
クッション言葉とは、「恐れ入りますが」や「お手数をおかけしますが」「勝手を申しまして恐縮ですが」などといった表現で、少しきつい言葉でもクッション言葉をつけることにより、受け取りやすくなる。
相手との距離感や空気感を感じづらくなるZOOMでのビジネスでは、このクッション言葉の使われ方が変わってくる。
変わるといってもなくなってよいということではなく、強調して使う場面と、使う必要がない場面と別れていくことになります。
また、「名刺交換」「電話対応」「来客対応」「訪問対応」は、人と人が会わない前提に立つと大きく変わっていきます。