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年齢性別問わずOK!地域で人気の理美容室

理容師と美容師、両方の資格を持つヘアサロンオーナー

緑川健司

理容師と美容師、両方の資格を持つヘアサロンオーナー 緑川健司さん
緑川健司さんカット風景

#chapter1

理容師の技術を美容にも応用して幅広い年代に対応

 マンションが立ち並ぶ人気の住宅街、江東区北砂の理美容室MoveHair(ムーブヘアー)。店長の緑川健司さんは、この町で理容室を営む両親のもとに生まれ、自然と理容師を目指すようになりました。独立してからは、さらに美容師の免許も取得して、メニューの幅を広げています。

 「若い頃は親の店で働いていた時期もあったのですが、もっと新しい技術を試してみたいという気持ちが高まり、同じく理容師の妻と一緒に独立することを決意しました。その話を聞いて、美容師免許を持つ妻の友人が『一緒に働きたい』と言ってきたので、理容と美容を兼ね備えた店をオープンしたのです。その後、自分も働きながら美容師の免許を取得し、どちらの業務にも対応できる態勢を整えました」

 理容師と美容師の業務範囲は法律で決まっていて、かつては美容師が男性の髪を切ること、理容師が女性の髪にパーマをあてることは禁止されていました。現在はルールが緩和され、性別にかかわらずどちらも利用できますが、顔のムダ毛やヒゲを剃るシェービングは、今でも厳密には理容師しか行うことができません。

 店には、近隣のマンションに住むビジネスマンのほか、赤ちゃん筆を作るために髪を切る1歳の子から90代のシニアまで、幅広い年代のお客さまが訪れるそうです。中には、顔そりのためだけにわざわざ他県からくるお客さまもいるのだとか。「肌がきれいになった」「皮膚のトラブルに悩まずに済むようになった」などの変化を実感している声が、数多く寄せられています。

#chapter2

子どものうちから、正しいヘアケアの方法を知っておくことが大事

 理容室での顔そりには「男性向け」というイメージがあるかもしれませんが、実は美肌を求める女性にも人気のサービスです。「顔そりをすると、黒っぽい産毛が取り除かれるので、肌本来の色が現れて顔が明るく見えます。加えて、皮膚の余分な角質も剥がれ落ちるので、美容液など基礎化粧品の成分も浸透しやすくなるのです」と緑川さん。最近はカミソリなどの道具も進化して肌への負担も軽減されているため、技術に自信のある理容師なら、ブライダル用の顔そりでも前日の予約を案内することができるのだと自信をのぞかせます。

 実は、ヘアカラー剤の成分でアレルギーを起こす体質を持つ緑川さん。自身のためにも、そしてお客さまのためにも、髪や頭皮の健康には人一倍気を遣っています。「市販のヘアカラー剤の中には、誰でもきれいに髪を染めることができるようにするため、強い物質を配合しているものもあります。それが髪や頭皮に残っていると、ある日突然アレルギーを発症することもあり得ますし、髪がやせて細くなることもあります」と注意を促します。

 同時に、自分に合った製品を選ぶ大切さや、正しいヘアケアの方法についても情報を発信し、啓発活動を続けています。「当店では、学生のインターンシップや職場体験も受け入れているのですが、話を聞いてみると、シャンプーの方法が間違っている子も多いんです。例えば、爪で頭皮をガリガリと引っかいてシャンプーしたり、頭皮全体にトリートメントをベッタリ塗りつけたり。ヘアカットやスタイリングの前に、まずは髪や頭皮をなるべく傷ませない方法を知ってもらうことが重要だと痛感しています」

緑川健司さんカット風景

#chapter3

癒しのスポットとして、地域の人に利用してほしい

 どんなに理容師や美容師の腕がよくても、髪や頭皮のダメージがひどければ美しさは損なわれますし、見た目だけではなく健康にも影響が出てきます。「シャンプーのし過ぎで頭皮の皮脂が不足すると、体が不足した分を補おうとするので、髪が脂っこくなります。その脂を落とそうとして、また朝にシャンプーして外に出かければ、今度は排気ガスやタバコの煙などが髪に付着して汚れてしまう、という悪循環に陥っている人もよく見かけます。また、シャンプー後に髪をよく乾かさないで結んでしまうと、雑菌が繁殖して臭うこともありますし、ひどい場合は頭皮にカビが生えてしまうこともあります。そうなると、元の健康な状態に戻すには長い時間がかかるので、子どものうちから正しいシャンプーの仕方やヘアケアの方法を知っておいてほしいのです」

 フェイシャルやヘッドスパなど、リラクゼーションのメニューも好評です。「最新の知識や技術を身につけるのは、もはや趣味みたいなもの」と語る緑川さん。理容と美容の両方に通じている強みを生かし、年齢や性別を問わず、すべてのお客さまに満足してもらいたいと意欲を見せます。「例えば、七五三の時にヘアセットをした子が大きくなったら、成人式も担当して……など、お客さまと一生のお付き合いができれば理想です。美容以外の相談や、ちょっとした地域の情報交換などもできる癒しの場所として利用してもらえればうれしいですね」

(取材年月:2019年9月)

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緑川健司

理容師と美容師、両方の資格を持つヘアサロンオーナー

緑川健司プロ

理美容師

MoveHair

理容師であり美容師でもあるサロンオーナーが、双方のメリットを生かしたメニューを展開。一人一人の髪質や骨格に合わせたアドバイスのほか、ヘアケアの方法や製品の選び方もレクチャーし、年齢性別を問わず対応。

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