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田中嘉一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

電気メスメンテナンスの実態

田中嘉一

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テーマ:医療機器メンテナンス

臨床工学技士在籍の病院でも200床以下クラスの病院では、手術室は臨床工学技士の管轄外になっている病院が案外多いことを、自社のマーケット調査で分かっています。透析と病棟で手一杯になるようで、手術室のモニター、麻酔器、電気メスなどは現場の看護師さんで見ているようです。

この中で電気メスの日常点検はどうしているかというと、特に何をやっているわけではなく、ディスポのハンドスイッチをリユースして劣化により焼け具合が落ちてきたら新品に交換するというのが常套手段になっていることが多いかと思います。

実際電気メスは、専用のテスターを使って出力や高周波漏れ電流を測定する定量的な試験を実施するため、テスターがないときちんとした点検はできません。

では、現場レベルで行う日常点検はどうするかというと、ハンドスイッチやバイポーラ攝子が定量的ではないけど出力しているかどうかを調べることはできます。

ある病院の男性看護師さんは対極板に濡れたガーゼを置きガーゼにメス先を当てて出力の有無をチェックしていました。

または、ガーゼの代わりに石鹸を使うやり方があります。
石鹸は脂肪分を含みより人体に近い組成であるためリアルに焼き加減をチェックできます。
是非試してみてください。

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田中嘉一
専門家

田中嘉一(臨床検査技師)

MEテック・ラボラトリー合同会社

医療機器保守点検・安全管理のエキスパート。300床以下の病院を対象に、「医療機器安全管理と運用」「コストダウン」「丁寧な病院内研修・指導」の3本柱で、病院の医療ミス防止の一翼を担っている。

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