使用中の医療機器の地震対策について
以前茨城県沖を震源とした大きな地震が有りました。
これは東北・関東甲信越・東海地方に至るまで広範囲に強い揺れが観測され横浜の一部地域でも停電になった所も有りました。
そこで病棟における治療器の地震対策についてお伝えしたいと思います。
人工呼吸器
大きな揺れが有った時に患者さんに繋いでいた場合は外れてしまう事を懸念します。キャスターのロックは1つだけONにし、もう1つはロックを掛けないでおきます。こうすることでロックを掛けたキャスターを軸に呼吸器が動くので転倒や離れて行ってしまう事を防ぐと言われています。また、停電に備えて電源は必ず非常電源のコンセントを使用しましょう。また、万一に備え傍らにアンビュバッグ等の手動式の人工呼吸器を備え付けておきましょう
輸液ポンプ・シリンジポンプ
地震の時もっとも転倒しやすいのがポンプ類です。その為点滴スタンドに取り付ける時は極力重心が低くなるよう低い位置に付けることが望ましいです。目安は下側の太い外筒の上部、内筒を固定するノブの真下位が理想的です。
また、スタンドを真上から見た時の脚の上にポンプが位置するようにし、1本のスタンドに過剰に沢山のポンプを取付過ぎないようにしましょう。また、ベッドにマジックテープなどで固定する方法もあります。
PMDA人工呼吸器に関する医療安全情報です
https://www.pmda.go.jp/files/000144615.pdf
https://www.pmda.go.jp/files/000143605.pdf