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経営者の視点に立ち、産業医としてメンタルヘルス管理と未病管理を行う

人材のパフォーマンスを高める未病管理の産業医

益子雅笛

人材のパフォーマンスを高める未病管理の産業医 益子雅笛さん
益子雅笛さん打ち合わせ風景

#chapter1

精神科専門医としてメンタルヘルス管理もサポートが可能

 株式会社M.D.PROJECTの益子雅笛さんは産業医。中小企業を中心に産業保健サービスを提供しています。専門は内科、精神科で、それぞれの医療現場で実績があり、従業員の健康管理のほか、メンタルヘルスに関して専門家の立場でアドバイスができることが強みです。

 従業員50名以上の会社では、専任の産業医を置くことが法律で義務付けられています。過重労働による健康障害、過労死、自死などが発生した場合、企業の管理責任を問われる昨今、健康経営は企業にとって最重要課題です。平成27年12月にはストレスチェック制度が、平成30年4月には精神障害者雇用が義務化され、企業のメンタルヘルス対策はますます重要度が高くなっています。
 
 職場における労働者の安全と健康を守るのが産業医ですが、メンタルヘルスを専門とする益子さんは、今の時代に求められる産業医といえます。さらに、益子さんは経営者の視点で従業員の健康管理を行えることも特徴です。

「企業にとって、従業員への安全配慮は最低限のリスクマネジメント。従業員一人一人の生産性を上げて、業績を向上させるには、従業員の方々が心身の健康を維持し、気持ちよく働けることが大前提。それを達成するために、従業員が病気にならないよう “未病管理”が重要です。経営者と業績向上というゴールを共有しながら、従業員の健康を守っていくことが、産業医としての私の役目だと思っています」

 未病管理のため、メンタルヘルスカウンセリングなども提供する一方、さまざまな専門家とネットワークを形成。健康に関する最新情報やその道の第一人者による施術の提供など、企業や一社員では解決できない健康ソリューションの提案も行っています。

#chapter2

社会保険労務士と連携して、新しい人事労務管理を提唱

 未病管理と人材管理のため、企業の人事労務のコンサルタントである社会保険労務士との連携にも注力し、社労士向けに勉強会や情報交換の場を提供しています。

「企業は今後、働き方改革のもとに、人事労務管理のありかたも、新たなフェーズに入っていくと考えられます。会社が50人未満で就業規則を拠り所とした【人事労務管理1.0】からスタートし、50人以上になった時に産業医を置くことでストレスマネジメントができる【人事労務管理2.0】、社労士と産業医が密に連携することで、企業の人材戦略にフィットする【人事労務管理3.0】を経て、今後は、社労士と産業医が未病管理を軸に、社員のパフォーマンスを高める攻めの【人事労務管理4.0】が求められていきます。

 顧問先から従業員のメンタルヘルスに関する相談を受けて、社労士の先生方も対応に困っているという話もよく耳にします。顧問先からのメンタルヘルスのニーズに応えられるように、社労士の先生をサポートしたいと考えています。産業医をお探しの場合、ぜひご相談ください」

 M.D.PROJECTでは、益子さんの考えを共有する産業医の紹介も行っています。さらに、必要に応じて、産業保健師、心理士、栄養士などパラメディカルと連携し、チームで企業の健康経営をバックアップ。また、企業と産業医をつなぐコーディネーター制を導入し、産業医の業務効率化も図っています。
「企業の仕組みに精通していない医師であっても、安心して産業医の業務が行なえるように、人事労務経験者がコーディネーターとして企業と打ち合わせなどを行います。企業にとっても、今、必要なこと、すべきことを可視化できるため、未病管理に関わる業務をムリ・ムダなく、効率的に進めることができます」

人材のパフォーマンスを高める未病管理の産業医 益子雅笛さん

#chapter3

健康でいるためには、必要な時に必要なものを取り入れることが大切

 益子さんが、臨床医から産業医へと軸足を移したのは、さまざまな患者さんを診る中で、病気になってから何とかするのではなく、病気にならないように情報を提供していく重要性を痛感したため。日本の保険診療という仕組みの中で、思うような医療が提供できないというジレンマも、益子さんに保健医療に目を向けさせ、「産業医」へと後押したそうです。

「健康でいるためには、医療と保健医療の両輪が必要です。また、私は内科と精神科の両方を診ますが、心と体のバランスは大切。世の中には、西洋医学のほか、東洋医学、鍼灸、アーユルヴェーダなど、さまざまな考え方があるものの、人間の体は複雑で、一つの系統では網羅できないことが多いものです。健康でいるためには、必要な時に、必要なものを取り入れることが大切だと感じています。産業医として、さまざまな専門家と連携するのも、この考えが原点になっています」
 
 自らを「心身援助医(ここからえんじょい)」と名乗ることもある益子さん。そこには、未知なる健康の旅を楽しんでほしい、という願いが込められています。

(取材年月:2019年4月)

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益子雅笛

人材のパフォーマンスを高める未病管理の産業医

益子雅笛プロ

産業医

株式会社M.D.PROJECT

医師、産業医、経営者としての視点を統合して、従業員の未病管理の仕組みづくりをサポート。精神科専門医としての実績を生かし、メンタルヘルスに関する未病管理も可能。社会保険労務士との連携にも強み。

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