売上につながるキャッチコピーの作り方|初心者でも反応率が上がる5つのコツ

荒井和也

荒井和也

テーマ:マーケティング

キャッチコピー
ホームページからの問い合わせが
思うように増えない、
商談までつながらない、
そんな悩みを抱えていませんか?

その原因は、
魅力的なキャッチコピーが作れていないからです。

この記事では、
プロのコピーライターでなくても、
「成果につながるキャッチコピー」が
作れるように 5つのポイントを紹介しています。


キャッチコピーとは何か?

コピーライティングとセールスコピーライティングの違い

一般的にキャッチコピーとは、読み手の記憶に残して興味を引くための短い言葉です。

一方でセールスコピーライティングは、
メリットや実績を具体的に説明して読み手を次の行動(購買・問い合わせ)へと導くことを目的にしています。
つまり、

  • キャッチコピー:覚えてもらい認知度を上げる
  • セールスコピー:納得して行動させる

という役割の違いがあります。
これを理解しておくと、目的に応じて使い分けることができます。

BtoB集客のキャッチコピーの役割

特にBtoB(法人向け)であれば、
関係者が社内で検討するため、誰に、どんな問題を、どう解決するのかが一瞬で伝わることが重要です。

例えば「見積作業時間が30%短縮」と
いうように数字や改善効果を含める
と社内共有もしやすく、商談に繋がる可能性が高まります。

キャッチコピーは使う場所で変わる

キャッチコピーは使うツール(広告・ランディングページ・営業資料など)によって、使い方が変わってきます。

  • リスティング広告:短く即理解できる言葉が有利
  • ランディングページ:メインコピー+サブコピーで対象や方法、実績を補足
  • 営業資料:キャッチコピー近くに実績・事例を並べて信頼を高める


適切な場所と目的を意識してキャッチコピーを作ると、読み手に伝わりやすくなります。

集客につながるキャッチコピー5つのポイント

以下にて、初心者でも使える5つの重要なポイントを紹介します。

1.誰に向けて書くかを明確にする

読む対象(ペルソナ)を明確にしなければ、感情に響きません。

製造業向けサービスを提供するなら、
一般的な便利なサービスではなく、
工場の検査にかかる時間を30%削減
したい担当者へというように、
自分ごととして捉えてもらえる表現が望ましいです。

対象が曖昧だと、
言葉も抽象的になって読み手に響きづらくなってしまいます。

2.得られる成果をシンプルに伝える

対象(ペルソナ)が興味を持つのは、
サービス自体ではなく“その先にある得られる価値”です。

作業時間を短くする、問い合わせ数が
増えるといった具体的な成果を
数値として入れることで読み手は、
自分も価値を得られるかもしれないとイメージしやすくなります。

シンプルかつ明確な言葉で価値を伝える
ことが強いキャッチコピーにつながります。

3.感情に訴える言葉を取り入れる

人間は理屈だけでは動きません。

感情が動くと行動につながりやすくなります。

たとえば安心、すぐに、限定、無料と
いったキーワードを入れることで、
今すぐ申し込まないとという心理的なスイッチが入ります。

4.数字や実績を入れて信頼性を上げる

具体的な数値や事実は、抽象的な言葉よりも説得力があります。

たとえば導入企業数500社や作業時間を50%削減といった言葉は、

読み手の興味を引き、社内会議での説明材料にもなりやすいです。

数字を入れることを意識することで、
この会社は結果を出しているという印象を与えやすくなります。

5.行動を促す表現を入れる

最終的には次の一歩を踏んでもらうことが目的です。

明確な行動の仕方を提示すると読み手は動きやすくなります。

例えば今すぐ相談、無料で試せる、まずは資料請求といった言葉を使い、
お試しや相談という小さな一歩を設定するのが効果的です。

行動喚起(CTA:Call To Action)は
短く明確にし、迷ったらこれをクリックといえる言葉を選びましょう。

キャッチコピー作成の実践ステップ

ポイントを押さえたら、次は具体的な流れに沿って作成していきます。

PASONAの法則で骨子を作る

まず「PASONA(パソナ)の法則」を使って構造を組み立てます。

  1. P = Problem(問題)
  2. A = Affinity(親近感)
  3. S = Solution(解決策)
  4. O = Offer(提案)
  5. N = Narrowing down(絞込)
  6. A = Action(行動)


たとえば整体院を例にすると、

  • 問題:腰痛でつらい方へ
  • 親近感:仕事に集中できないですよね
  • 解決策:短時間で楽になる施術
  • 提案:初回割引
  • 限定:今月末まで
  • 行動:予約はこちら

のように構成します。

骨子を作ることで、誰に何をどう伝えるかが整理されてキャッチコピーがブレにくくなります。

短時間の案出しとブラッシュアップの手順

ダラダラ考えるより、以下のようなステップで進めるのが効果的です。

  1. 調査:顧客の悩みを調べる
  2. 骨子:先ほどのPASONAを当てはめる
  3. 案出し:複数の案を出してみる
  4. 圧縮:分かりやすく短くする
  5. 磨き:言葉の響き、読みやすさを調整


時間をかけずに集中して取り組んだ方が、意外と良い案が出ることがあります。

語彙リスト&置換テクニック

キャッチコピーを考える中で詰まったときには、語彙リストを活用しましょう。

例えば安心、簡単、限定、無料など、反応が得られやすい言葉をリスト化して、
考案中の語句を置き換えてみるという手法です。

例:「早い診断」→「最短10分の診断」に変えるだけで、より具体性と魅力が増します。

このように、語彙の言い換えで印象が大きく変わります。

業界別事例とヘッドライン・オファー設計

業界別事例

業界によって使う価値、言葉、切り口が変わります。

・製造業:品質は落とさず検査時間を50%短縮
数字や改善効果を入れて現場担当者が興味を持つ言葉にしています。

・リフォーム会社:見積後の追加費用ゼロを保証
消費者が抱える追加費用の不安を取り除く表現にしています。

どの業界でも
共通して使えるフォーマットは
悩み+数字やベネフィット+解決 がまとまったフレーズです。

ヘッドラインと行動喚起(CTA)でクリック率を上げる

ウェブ集客においては、ヘッドライン(タイトル)と行動喚起が非常に重要です。

ヘッドラインの型

・数字型:3つのステップで売上アップ
数字を入れると具体性が増します。

・疑問型:集客数を伸ばすやり方を知りたくないですか?
読者が答えを知りたくなって読み進めてくれやすくなります。

・ベネフィット型:1日30分で集客数が伸びる方法
得られる結果を前に出すので興味を持たれやすくなります。

またヘッドラインだけで完結せず、
サブキャッチや導入文で対象者、
解決方法、実績を補足すると、
読み手により響きやすくなります。

加えて行動喚起の一言(例:今すぐ
相談、無料で試せるなど)や
今月末お申し込みの方限定などの限定性を加えると、迷っている人の背中を押せます。

オファー(提案)の設計と配置

読み手の興味を引いたら、
オファー(提案)を通じて
問い合わせ、申し込みへ誘導します。

無料のお試し、資料プレゼント、
無料診断といったハードルの低い一歩を設定すれば反応率が高まります。

さらに限定、返金保証、特典といった要素を加えるとオファーの魅力が増します。

またオファーの配置、導線設計も重要です。

例えばLPの冒頭に無料体験はこちらと
配置してページの下部には、「迷っている方へ、返金保証つき」と補足を入れると効果的です。

効果測定・改善サイクルとチェックリスト

キャッチコピーやオファーは作って終わりではありません。

効果を測定して、改善を重ねていくと成果につながりやすくなります。

主要の指標としては、
・CTR(クリック率)
・CVR(コンバージョン率)
・CPA(獲得単価)などがあります。

A/Bテストは、一
度の変更で1つだけにしておくことがポイントです。

複数を同時に変えてしまうと、どの要素が影響したのか分からなくなります。

改善サイクル
(仮説→実装→検証→改善)を回すことで、
小さな改善でもノウハウが積み重なって大きな効果になります。

よくある失敗と改善策

以下のような失敗パターンを避けることが重要です。

抽象的、長すぎるコピー

高品質なサービスを提供します、お客様第一主義ですなど。

誰に何をどうしたのかが明確でないと、
読み手に残りづらくなります。

改善策は誰に、何を、どう解決するのか
を絞って短くまとめることがポイントです。

ベネフィットや数字がない

最新技術でサポートしますなど。

読み手には、自分に何の得があるのかが
伝わらず実績もないと信頼性が低くなります。

改善策として、
作業時間が80%減る、導入企業500社など
具体的数字を入れることがポイントです。

誇大表現と信頼失墜

絶対に成功します、誰でも必ず儲かりますなど。

根拠のない強い言葉は逆に信頼を失う可能性があります。

改善策は、
導入後3か月で問い合わせ数が2倍になった事例ありのように、根拠や実績を入れましょう。

すぐ使える!キャッチコピーチェックリスト

このリストを使えば、キャッチコピーの精度はぐっと高まります。

  1. 誰に向けて書いたかが明確か
  2. 読み手の悩みが入っているか
  3. 得られる結果が伝わっているか
  4. 数字や実績を盛り込めているか
  5. 感情に響く言葉があるか
  6. 文字数は短くまとまっているか
  7. 専門用語ばかりになっていないか
  8. 誇大表現につながる言葉を使っていないか
  9. 行動を促す一言が入っているか
  10. 自社の強みや特徴が入っているか


まとめ:今日からできる実装の手順

キャッチコピーの作成は、特別な才能は必要ありません。

ポイントと手順を知って実践すれば、
誰でも反応の取れる言葉を生み出せるようになります。

今日からできること

  • 顧客が持っている悩みを書き出しましょう
  • 悩みをPASONAの法則に当てはめ、キャッチコピー案を作りましょう
  • 作ったコピーを、ウェブサイト、SNS、広告などに使ってみて、効果測定して微調整していきましょう
  • 自社の強みや特徴を言葉に入れましょう

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荒井和也
専門家

荒井和也(マーケティングコンサルタント)

株式会社Essential Value

経営者が集客に労力を割かずに済むようマーケティング施策を仕組み化。課題解決の方向性を決めてサービスや商品の理念策定から携わる他、ホームページ制作などのクリエイティブまで一貫した支援が特長。

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