LOGOS 8月末世界市場レビュー2023
LOGOS年2月末世界市場レビュー2024
2024年2月末主要指数
/2024年2月末 /2024年1月末
ダウ工業平均/38,996.39 (+2.2%). 38,150.30 (+1.2%)
S&P500指数/ 5,096.27 (+5.2%). 4,845.65 (+1.6%)
NASDAQ指数/ 16,091.92 (+6.1%). 15,164.01 (+1.0%)
日経225平均 / 39,166.19 (+7.9%). 36,286.71 (+8.4%)
米ドル対円/ \150.13. / \ 146.87
ポンド / ¥189.52. / \186.29
ユーロ/ \162.19 / \158.80
金/ 2,054.90 (0.0%). / 2,063.60 (+0.2%)
米10年国債金利/ 4.26%. / 3.93%
世界株式市場は2月も年初来の強気相場を継続しています。低迷を続ける中国を除き、主要市場は新高値を更新しています。もっとも堅調な上昇は日本市場で、日経225平均は1989年末に記録した38,915円を更新し、34年振りの史上最高値を更新しています。日本経済は2023年第4四半期もマイナス成長で低迷していますが、円安を背景に企業収益は製造業を中心に大幅増益予想となり、割高の米国市場と比較し、円安も手伝って日本市場は久々に世界の注目を浴びています。年初にスタートした税制優遇拡大の新NISAも追い風となっています。しかし世界の主要舞台は米国市場で、今後の世界株式市場推移は米国の動向に完全に依存することになるでしょう。米国経済は堅調な流れが継続しています。雇用統計も順調で、注目されるインフレ動向も、ほぼ期待通りとなっています。2月のPCE(米FRBが利用する消費者物価指数)はほぼ期待通りの2.4%となり、経済の軟着陸予想の確率がますます高まっています。そして投資家の注目はマグニフィセント7の企業収益に集中し、まだら模様となったものの最たるAI銘柄のNVIDIAの利益は769%増の123億ドルとなり予想を遥かに上回り、メタも予想を上回るのみならず初めての配当分配も発表しました。米FRBは金融政策の変更は今後の状況次第と慎重な姿勢を保っています。それを反映しているのが金利動向で、10年国債利回りは上昇に転じています。
地政学的な観点では好転は一切見られず、イスラエル/ハマス戦争の惨状は回避できず、ロシア/ウクライナ戦争もロシアの優勢が顕在となっています。米大統領選はトランプ/バイデンの対決はほぼ確実となり、いずれも懸念が高まる方向に推移しています。
世界株式市場は明らかに加熱状態です。どの評価基準を採用しても割高感は否めません。そうでありながら、過去1年間を振り返ると強気論者がほぼ的中してきました。相場の格言「まだはもう、もうはまだ」を試す展開となっています。
LOGOSキャピタルパートナーズ
伊藤 武