日本株投資の現状
LOGOS年1月末世界市場レビュー2024
2024年1月末主要指数
/2024年1月末 /2023年12月末
ダウ工業平均/38,150.30 (+1.2%) 37,689.54
S&P500指数 / 4,845.65 (+1.6%) 4,769.83
NASDAQ指数 /15,164.01 (+1.0%) 15,011.35
日経225平均/ 36,286.71 (+8.4%) 33,464.17
米ドル対円/ \146.87 \141.03
ポンド/ \186.29 \179.67
ユーロ/ \158.80 \155.91
金/ 2,063.60 (+0.2%) 2,060.10
米10年国債金利/3.93% 3.88%
上記の表から明瞭なのは年初来日本株市場が最も顕著に上昇し、34年来の高値を更新しました。米国株市場の割高感に比較し依然として割安との評価を受け、企業収益もそれを裏付けるように6割強の企業は増益予想となっています。それに 比べてヨーロッパの景気は低迷しており、ドイツの第4四半期GDPはマイナス転じたようです。今年から税制優遇を高めた新型NISAが発売となり、金融業者はNISA販売キャンペーンで躍起になっています。年初に送付したLOGOS Blog#33では今年の市場展望を解説し、現時点のコンセンサスで米国経済は不況を回避し、金融引締めは遅くとも年央には緩和に転じ、2023年の力強い景気は、減速ながらも2%程度の成長期待となっています。1月末の米FRB会合でパウェル議長は政策金利の早期引き下げはないものの、明らかに緩和に転じる方向を示唆しました。米国の注目の的はマグニフィセント7(巨大IT企業7銘柄 ― アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタ、エヌビデアとテスラ)の業績発表で、テスラ以外は好収益を発表し安心感を与えています。テスラはAIと全く関係のないEV自動車会社ですからこれら銘柄群から除外される可能性は高いでしょう。今後も市場の注目は米国景気動向で、不況を回避できるか、早期に金利引き下げに転じるか、そして昨年75%の株価上昇を遂げたマグニフィセント7の行方でしょう。現時点では昨年秋以降の好循環の流れが継続しています。金利も米10年国債は4%割れとなり、インフレの低下と共に更に下がる方向が確認できれば相場の味方となるのは必至です。強気が支配していますが、株価が割高であるのは否めない事実ですので、悪材料が顕在化すれば調整局面に突入する確率も低くありません。マイクロソフトは好決算を発表したにも関わらず株価は瞬時に下落しました。ところがアップルは予想を上回る決算とメタは初めて配当支払いを開始しました。そのようにマグニフィセント7は投資家の天秤に掛けれています。
LOGOSキャピタルパートナーズ
伊藤 武