「節電ガラスコート」とは?
「窓際の席から先に空いていく」「西日の時間帯だけ、明らかに滞在が短い」。夏の飲食店・カフェ・物販店で、こうした声は珍しくありません。
設定温度を下げても窓際だけは涼しくならず、電気代だけが上がっていきます。
それでも多くの店舗が「毎年のこと」として受け入れています。空調の入れ替えも内装工事も、費用を考えると簡単には踏み切れないからです。
窓の施工をしている立場から、暑さの原因と、費用を抑えて手を打つ余地を整理します。
結論:客足対策は、空調より先に「窓」を見直す余地があります
- 夏の営業で最も恐れられているのは、光熱費よりも「暑さによる客足の減少」です
- それでも約6割の店舗が対策を変えていません。最大の理由は費用負担です
- 窓際が暑い原因は空調の能力不足ではなく、窓から入り続ける日射熱です
- 熱の入口である窓を先に手当てすれば、設備の入れ替えより小さい費用と工期で検討できます
順に根拠をご説明します。
飲食店が最も恐れているのは「暑さによる客足の減少」
飲食店の経営者・運営者を対象にした調査によると、2026年夏シーズン(6〜9月)の営業に何らかの不安を感じている飲食店は95.6%でした。
最も多かった不安は「暑さによる客足の減少」で70.1%です。
※株式会社シンクロ・フード「猛暑・酷暑対策について」(飲食店ドットコム会員が対象/2026年8月1日〜8月4日/インターネット調査/回答数271)
同じ調査で、今年7月の光熱費が昨年7月より「増加」すると予測した店舗は61.3%。一方で、昨年から対策を変えていない店舗は59.4%にのぼります。
対策が「十分ではない」と答えた店舗は45.0%で、その理由の最多が「費用負担」で69.7%でした。
不安は感じているのに、対策は変わっていない。足止めしているのは費用です。
空調の入れ替え、内装のリフォーム、店舗の改装。どれも数十万円から数百万円の話ですから、先送りになるのは自然だと当社も考えています。
なお同じ調査では、2025年6月の職場の熱中症対策義務化を「知らなかった」店舗が55.7%ありました。義務の中身は体制整備・手順作成・周知の3点で、設備投資の義務ではありません。
ただ、店内の暑さそのものが下がれば、従業員側の負担も同時に減ります。
見落とされがちな原因|暑さの入口は「空調の弱さ」ではなく「窓」

窓際が暑いのは空調の能力が足りないからではなく、窓から日射熱が入り続けているからです。
夏の冷房時、屋外から室内に入る熱の約73%は窓などの開口部からです(環境省「断熱リフォームで夏本番も快適に!」。数値の出所は経済産業省の資料。※夏の冷房期の数値です)。
壁や屋根には断熱材が入っていますが、窓ガラスは日射をほとんど素通しにします。
飲食店・物販店は、この影響を住宅より強く受けます。
- 集客と開放感のためにガラス面が大きい
- 出入口の開閉が多く、冷気が逃げやすい
- 厨房・照明・冷蔵ケースなど、発熱する設備が多い
「席によって体感が違う」のは構造上の問題です
オフィスの衛生管理・空調管理に関わる方への調査では、空調管理の課題の1位が「暑いと感じる人と寒いと感じる人の両方がおり調整が難しい」で29.8%でした。
※株式会社ネオマーケティング「企業の暑さ対策に関する実態調査」(全国20歳以上400人が回答/2026年4月17日〜20日/WEBアンケート)
自由回答でも、窓際や出入口付近など席によって体感が異なる環境への不満が多く見られたと報告されています。
店舗にとって、これは席数の問題に直結します。窓際の席が夏だけ使われにくいなら、その席は実質的に止まっているのと同じです。
10席のうち2席が機能しなければ、客席の2割が止まっていることになります。増席や空調の追加より先に、この2席を戻せないかを考える価値があります。
空調を強めても解決しない理由
空調設計では、窓から3〜5mほどの帯をペリメータゾーンと呼びます。日射の影響を直接受けるため、店内の奥とは環境が違います。
日射が入り続ける限り、このゾーンは空調を強めても暑いままです。しかも設定温度を下げれば、奥の席は冷えすぎます。結果として、窓際は暑いのに電気代だけが上がる状態になります。
先ほどの調査で、光熱費の増加を見込む店舗が61.3%ありました。設定温度で押し切る運用は、この数字を押し上げる側の対応です。
窓の側で日射を減らせば、空調が相手にする熱そのものが小さくなります。
選択肢の比較|ブラインド・カーテン・フィルム・ガラスコート

外側で日射を止められない店舗では、窓ガラス自体への対策が現実的な選択肢になります。
| 対策 | 費用の目安 | 工期・営業への影響 | 見た目への影響 | 耐用年数 |
|---|---|---|---|---|
| ブラインド・ロールスクリーン | 数千円〜/窓 | 即日。営業への影響はほぼない | 下ろすと外が見えず、開放感と採光を失う | 数年 |
| カーテン | 数千円〜/窓 | 即日。営業への影響はほぼない | 内装に合わせにくい店舗もある。防炎品の確認が必要 | 数年 |
| 遮熱フィルム | 18,000円〜/㎡ | 施工日が必要。窓の前を空ける | 透明性は保てるが、ミラー調になる製品がある | 5〜10年 |
| 節電ガラスコート | 税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜) | 施工日が必要。営業時間外に対応できる | 透明のまま。若干の青みが出る程度 | 15年以上が目安 |
※節電ガラスコート以外は税別の一般的な目安(当社調べ・2026年時点)です。実際の金額は施工業者・現場により異なります。
節電ガラスコートが店舗に向いている理由

節電ガラスコートは、既存の窓ガラスにローラーで専用液剤を塗る透明の遮熱コーティングです。営業を止めず、見た目を変えず、窓の性能だけを変えられる点が店舗に向いています。
1. 営業時間外の短時間施工に対応できます
施工中は窓まわりを空けていただきますが、閉店後や開店前の時間帯での施工に対応できます。休業日を設けていただく必要は基本的にありません。
なお6〜9時・18〜23時は25%、23〜6時は50%の割増が施工費に発生します。
2. 既存のガラスのまま。意匠を損ないません
ガラスを交換せず、いまある窓に塗ります。サッシ工事も内装工事も発生しません。塗った後も窓は透明のままで、若干の青みが出る程度です。店構えも、店内からの景色もほとんど変わりません。
賃貸区画で窓の交換が難しい店舗でも検討しやすい方法です。ただしオーナー様・管理会社の許可は必要です。
剥がす前提の製品ではないため、原状回復の条件を事前にご確認ください(説明用の資料は当社でご用意できます)。
3. 貼り替えのサイクルがありません
- 近赤外線を80%以上カット
- 紫外線を99%以上カット(メニュー・什器・内装・商品の日焼けや色あせを抑えます)
- 結露の発生を50%以上抑制(メーカー公表値。完全に防ぐことはできません)
- 耐久年数は15年以上が目安(屋内施工の場合・メーカー調べ)
環境省の環境技術実証事業(ETV)では、夏の冷房時の空調負荷を約25%低減した試験結果が示されています。試験で得られた数値であり、当社の施工事例の数値ではありません。
遮熱フィルムの耐用年数は5〜10年とされています。約2倍もつため、貼り替えの費用と、そのたびに窓の前を空ける手間が発生しません。
正直にお伝えしておくこと
日射を遮る製品のため、効果を発揮するのは日差しのある日中です。夜間の暑さには効きません。
また、すべての店舗に最適だとは考えていません。庇や外付けブラインドなど、外側で日射を止められる立地であれば、そちらのほうが効果的です。
熱線吸収ガラス・網入りガラス・ペアガラス(複層ガラス)・LOW-E複層ガラスは熱割れの可能性があり、リスクが高いと判断した場合は施工をお断りしています。
費用と、部分施工という考え方
費用は税込13,200円〜/㎡(税別12,000円〜)です。最低施工面積は10㎡で、これを下回る面積でも10㎡分=132,000円〜(税込)を申し受けます。
諸費用(養生・運搬・現場経費等)・出張費・高所費は別途お見積りです。すでにフィルムが貼ってある窓は、剥離と下地処理として税込3,300〜5,500円/㎡程度が別途かかります。
費用は窓の面積で決まるため、「窓際席のある面だけ」「西日の当たる面だけ」の部分施工も可能です。全面をやらなければ意味がない、というものではありません。
西日の窓を先に手当てするだけでも、夕方の客席の体感は変わります。ただし面積が小さいほど㎡あたりの単価は割高になります。
※導入前の個別シミュレーションは、ご要望に応じて法人のお客様のみ承っています。
よくあるご質問
Q. 営業しながら施工できますか?
A. 窓の前を空ける必要があるため、閉店後・開店前など営業時間外での施工をおすすめしています。休業日を設けていただく必要は基本的にありません。
Q. 効果はいつ実感できますか?
A. 効果を発揮するのは日差しのある日中です。西日の強い時間帯ほど違いを感じやすくなります。
Q. 賃貸のテナントですが施工できますか?
A. オーナー様・管理会社の許可が必要です。ガラスを交換せず外観も変わらないため、内窓やガラス交換に比べれば相談は通りやすい傾向にあります。
Q. 効果を試してから決められますか?
A. 施工せずに遮熱効果を体感できる体感キットをご用意しています。ハロゲンライトの熱で、施工前後の違いをその場で比較できます。
まとめ
- 飲食店の不安で最も多いのは「暑さによる客足の減少」で70.1%。それでも59.4%が昨年から対策を変えていません
- 対策が十分でない理由の69.7%は費用負担です
- 窓際が暑いのは空調の能力不足ではなく日射熱が原因です。夏の冷房時に入る熱の約73%は開口部からです
- 窓際席が使われない状態は、実質的な席数の減少です
費用を理由に何も変えないまま次の夏を迎えるのであれば、選択肢として比べてみる価値はあると思います。
この記事の出典
- 株式会社シンクロ・フード「猛暑・酷暑対策について」(飲食店ドットコム会員=飲食店経営者・運営者/2026年8月1日〜8月4日/インターネット調査/回答数271)
- 株式会社ネオマーケティング「企業の暑さ対策に関する実態調査」(全国20歳以上でオフィスの衛生管理・空調管理業務に関わる方/2026年4月17日〜20日/WEBアンケート/有効回答400人)
- 環境省「断熱リフォームで夏本番も快適に!」(夏の冷房時に屋外から室内に入る熱の割合 約73%。数値の出所は経済産業省の資料)
- 環境省 環境技術実証事業(ETV)
お見積りは無料です。公式LINEまたはお問い合わせフォームで窓の写真・図面・サイズをお送りいただければ、施工可否の確認とお見積りをご案内します。複数店舗の一括見積にも対応します。
詳しくは「節電ガラスコート」公式サイトをご覧ください。
https://glasscoat-paint.com/


