不動産は立地で決まる~でも「ここにして良かった」と思える場所は、自分で見つけるもの
住んでいる家を売る――
そう考えるだけで、「なんだか不安…」「片づけが大変そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際、住みながら売却を進めるには、いくつかの工夫と心構えが必要です。
でも、大丈夫。
ポイントさえ押さえれば、無理なく、あなたらしいペースで進めることができます。
「住みながら売る」際の現実と、安心して進めるためのヒントをお伝えします。
◆ 1.「他人が見に来る」のは、誰でも気になるもの
住まいは日常そのもの。
家族だけの空間なら気にならないことも、他人が来るとなると「片づけなくちゃ…」「見られたくない…」と、急にストレスを感じるのは自然なことです。
私自身も自分の住んでいる家を売却するときは、「片づけなくては」と気が重かったです(笑)。
◆ 2.空き家で見せる?住みながら?それぞれの現実
先に引っ越して空き家にしてから見せた方がいいか?
答えはケースバイケース。
空き家のほうが室内が広く・明るく見えるという視覚的なメリットがありますし、家具や家電がないことで室内の状態をしっかり確認できるため、後々のトラブルやクレームになりにくいという利点もあります。
とはいえ、売れる前提で先に引っ越すとなると、新居との二重の住居費や、万が一売れなかった場合のリスクが大きくなります。
こうした理由から、現実的には「住みながら売る」というスタイルを選ばれる方が多いのです。
◆ 3.住みながら売るためのコツは「ほどよい割り切り」
完璧を目指して疲れてしまうよりも、「できる範囲で整えれば大丈夫」という気持ちで取り組む方が、売却というゴールにたどり着くには近道かもしれません。
最低限の清潔感や整理整頓はあったほうが内覧者の印象も良くなりますが、
「生活感」はあっても仕方ありません。むしろ「人が暮らしている温かみ」ともいえます。そういう考え方で、乗り越えましょう。
◆ 4.高く売るためには「買主の目線」も忘れずに
「きれいに使われていますね」そう言われたなら、売る方の人柄や家の扱い方から、見えない部分の安心感を得ているのかもしれません。
◆ 5.どうしても他人に見られるのが嫌な場合は?~不動産業者
「どうしても他人に生活空間を見られるのはイヤ」という方は、不動産業者に直接買い取ってもらうという選択肢もあります。
業者は購入を検討するために内覧(査定訪問)を行いますが、一般の買主のように何度も訪問することはなく、1〜2回程度で済むことが多いため、負担が軽減されます。
また、業者は購入後にリフォームやクリーニングを前提としているため、部屋の状態にあまりこだわらず買い取るケースが多いです。
その分、一般の買主よりも価格は安くなる傾向はありますが、
「室内の状態を気にしなくていい」「スムーズに売れる」「後のトラブルの心配が少ない」というメリットがあります。
◆ 6.業者に売る場合のポイント ~複数社比較も、1社決定も
業者買取は内覧回数も少なく、手間がかかりにくい一方で、査定価格や取引条件には業者ごとに差があります。
そのため、複数の業者に査定を依頼し比較することは、より有利に売却を進めるために有効です。
ただし、必ずしも複数社比較が必須というわけではありません。
最初に査定を依頼した業者の価格や対応に納得でき、信頼できると感じた場合は、1社目で決めるのも合理的な選択でないとは言い切れません。
価格だけでなく、安心感やスピード感も売却成功の重要なポイントです。
「ここなら安心」と思える業者が見つかること、それが良い売却につながります。
◆ 7.売買は「人と人」の取引。あなたらしさを大切に
不動産の売買は単なるモノの売買ではなく、「人と人」との信頼関係が大切です。
無理に取り繕うより、等身大の自分でいることによる安定感から、良いご縁につながることも多いものです。
◆ まとめ
住みながらの売却は確かに手間や気遣いもありますが、
「今の暮らしを大切にしながら売る」ことはじゅうぶん可能です。
ご自身のペースで無理のない範囲で準備しつつ、必要に応じてプロの力を借りてください。
そうすれば安心して売却を進められます。
「どうしたらいいかわからない」そんな時は、いつでもご相談をお待ちしています。



