「住みながら家を売る」って、やっぱり不安?でも大丈夫!
「不動産は立地がすべて」と言われることもあります。 たしかに、駅距離や生活利便性はとても大事。でも、希望とは異なる場所だったのに「意外と自分に合っていた」と感じることも。 立地の考え方と、「納得の選択」をするための視点をお伝えします。
不動産は「立地」がすべて?
不動産を選ぶうえで、もっとも大切なのは「立地」だと私は考えています。
それは、自分が住むためでも、投資のためでも同じです。
立地の良い物件を選ぶことで得られる安心感や将来の選択肢の広がりは、想像以上に大きなものです。
駅から近い?遠い?迷ったら…
よくある悩みの一つが、「駅から遠くてもいいのか、それとも近い方がいいのか」ということ。
この問いには、ひとまず「迷うくらいなら近い方を」私がアドバイスするなら、そうなります。
ただし、駅近物件は部屋が狭かったり、価格や家賃が高かったりと、現実的な制約もあります。
部屋の広さや価格を優先したいなら、駅から離れた物件を選ぶことになるでしょう。
でも、駅から遠くても「この駅が最寄り駅であることに意味がある」と思えるなら、その選択は立地として合格といえるでしょう。
たとえば「乗りたい路線」「通いたい場所」「縁のある地域」など、駅そのものに納得感がある場合は、距離にこだわりすぎない選び方も一つの方法です。
これは賃貸だけでなく、購入の場合でも同様です。
価格とのバランスを見て、少し駅から離れても「この最寄駅であることに納得できる」「この街に住みたい」と思えるなら、それは悪くない妥協だといえるでしょう。
妥協の先に、新しい暮らしの発見もある
一方で、「本当は東京の人気エリアに住みたかったけれど、家賃や購入価格の関係で、希望でない区や隣県にした」という選択をした方の中には、こんなふうに感じる方もいるでしょう。
「物価が思ったより安くて助かった」
「近所に気の合う友達ができて、毎日が楽しい」
「静かで落ち着いた暮らしが自分には合っていた」
「今ではこの地を離れたくないと思うようになった」
つまり、「最初は妥協だと思っていた場所が、暮らしてみたら自分にとって理想の場所だった」ということもあるのです。
逆に言えば、価格や利便性にばかり目を向けて希望のエリアにこだわっていたら、出会えなかった人生かもしれません。立地は大切。でも、「実際に暮らしてみないとわからない心地よさ」があることも、忘れてはいけないと思います。
投資物件でも「立地」がカギ
これは投資用の物件でも同じです。
「価格が安いから」という理由だけでエリアを選ぶと、思ったより入居者が集まらないことも。
その場所に需要があるか、実際に人が住みたいと思えるかを冷静に判断する必要があります。
自分の「本音」と「可能性」をすり合わせる
「この場所に住みたい」「この物件に惹かれる」と心から思える物件なら、それがどこであっても満足できる住まいになるのかもしれません。
ただし、「少しでも安く」と価格だけにとらわれると、後悔することもあります。
そんなときは、安さの裏側にある条件を冷静に見極め、いくつかの物件を比較することが大切です。
そして、ときには「ここしか無理かな」と思って選んだ場所が、思いがけず心地よく、自分にぴったり合う場所だった…そんな幸運に出会えることもあります。
■まとめ
不動産選びの基本は「立地」
駅近・駅遠、それぞれにメリットと現実がある
「希望エリア」にこだわりすぎず、「住んでみたら良かった場所」にも目を向けてみる
購入も賃貸も、「納得」と「柔軟性」の両方を持って選ぶ
安さや利便性を冷静に見極め、自分の暮らし方に合った判断を



