不動産は人生のお守り。いざというときに備える価値

山内和美

山内和美

「何も持っていない」のと、「不動産を持っている」のとでは、気持ちの余裕がまったく違います。
たとえ現金が手元になくても、「いざとなれば物件を売れば何とかなる」という感覚が、焦りや不安を和らげてくれます。

たとえば、消費者金融などの高金利の借り入れをするよりも、思い切って不動産を売却するほうが現実的な場合もあります。
もちろん、不動産を担保にしてローンを組む方法もありますが、一般の方には手続きが煩雑で、金利も低いとは言えません。
結局、売って返済することになれば金利負担が重くのしかかり、急いで売却すると価格も下がりやすくなります。

だからこそ、不動産を売って資金をつくる場合には、時間的にも精神的にも余裕を持った計画が大切です。
たとえば、借金の返済が滞って差し押さえになる前に、物件を売ればいくらになるかを見込んで市場に出してみる。
そうすれば、競売を避けて一般の市場価格で売却でき、手元にお金が残り再出発の資金にできる場合もあります。

不動産は一生持ち続けなければいけないものではありません。
人生の転機や困難な時期に、活かすことができるからこそ大きな価値があります。

現金は気づけばなくなってしまうこともありますが、不動産は形としてそこに残ります。
だからこそ、余裕のあるときに「売りやすい不動産」を持っておくのは有効な選択肢です。
ローンを組んで購入する場合も、物件や金利の条件次第では悪くない選択になることもありますが、無理な借り入れは避けたいものです。

不動産はただ利益を生む資産ではありません。
「売ればお金になる」という安心感が精神的な余裕を生みます。
この余裕があれば冷静に判断でき、トラブルに巻き込まれにくくなります。

人生において大切なのは、「焦らないこと」、そして「冷静に選び取ること」です。
だからこそ、不動産は人生のお守りとして持っておく価値があるのです。


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【ご相談・ご案内】

不動産を売るべきか持ち続けるべきかは人によって異なります。
私の相談サービスでは、一人ひとりの背景や悩みに寄り添いながら最適な選択肢を一緒に整理します。

離婚や相続、借金の問題、資金のやりくりなど、人生の節目や不安な時期には不動産の扱い方で未来が大きく変わることもあります。
必要に応じて弁護士や税理士、司法書士といった専門家と連携しながらサポートいたしますが、専門家への報酬や手数料などの費用が別途かかる場合がありますのでご了承ください。


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山内和美
専門家

山内和美(不動産コンサルタント)

カズシン株式会社

大学中退や離婚を経験した代表が人生の窮地に立つ人の不動産取引をサポート。宅地建物取引士のみならず産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格も生かし、メンタル面でも成約まで顧客を支える。

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