不動産を「売るべきかどうか」迷ったときに

山内和美

山内和美

所有している不動産を「売ろうか、どうしようか…」
迷うとき、どうすればいいのでしょうか?

答えの一部は、不動産業者が持っています。
けれど、本当の答えは、お客さま自身の中にあることが多いのです。

不動産業者は、たとえば「今売ればこれくらいで売れる見込みがある」とか、
「共有名義のまま持ち続けると将来こういう問題が出てくるかも」といった、現実的なアドバイスはできます。

他にも、
「再建築不可なら、隣地が『売ってほしい』と頼みにきたなら、検討してもいいかも」
「逆に、隣地が売りに出ているなら、購入のチャンスかもしれない」
「古い建物なら、解体して更地で売った方がいいかも」
「アパートなら、無理に家賃を下げて貸すより、空けておいた方が解体しやすくなることもある」
など、専門的な助言も可能です。

でも──

・親から受け継いだ大切な土地を、今売ってしまって本当にいいのか
・今は苦しいけれど、将来的な価値に期待して保有を続けたい
・いくつか持っている不動産、どれを先に手放すのが一番納得できるのか
・家族と意見が違っていて、でも自分の思いを大切にしたい

こういった心の迷いや、感情、家族の事情まで含めた部分は、業者が「これが正解です」とは言えませんし、責任も取れません。

でも、話を聞くことはできます。
一緒に悩んで、考えて、必要ならちょっと背中を押すことも。

それが不動産業者としてできる限界かもしれませんが、
その「限界」の中に、やりがいがあると私は思っています。

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山内和美
専門家

山内和美(不動産コンサルタント)

カズシン株式会社

大学中退や離婚を経験した代表が人生の窮地に立つ人の不動産取引をサポート。宅地建物取引士のみならず産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格も生かし、メンタル面でも成約まで顧客を支える。

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