家を売るとき、何から始めたらいいの?

山内和美

山内和美

売るかどうかは価格次第

家を売るとなると、「何から始めたらいいのかわからない」という方も多いと思います。

まず考えるべきは、「売るかどうかは価格次第」という点かもしれません。
どうしても売らなくてはならない事情がなければ、売却できそうな価格が希望よりもずっと低かった場合、「やっぱり売るのはやめよう」と思うこともあるでしょう。

価格の目安を調べる方法

価格の目安を知るには、まずはネットで近所の似た物件を調べてみるのも一つの方法です。
ただし、ネット上の情報は主に“売出価格”であり、実際の売買価格はそれより下がっているケースが多いのが実情です。

ですので、不動産業者に相談してみるのも、アナログではありますが、確かな方法の一つです。

どの不動産会社に聞くのがいい?

以下のような不動産会社が候補になりそうです:

物件の近くで売買仲介をしている地元の不動産会社

同種の物件を専門的に取り扱っている不動産会社

そのエリアに支店がある大手不動産会社

それから、私のようにネットで情報発信をしている不動産会社の中に気になるところがあれば、そういった会社も候補にしてみるのもいいと思います。
日頃の発信から、その会社の考え方や姿勢が見えてくることもあります。

相談はできれば直接、でもオンラインも可

まずは電話をしてみましょう。電話で少し話して、「なんかここは違う」と感じたら、それ以上話さずに切っても問題ありません。電話対応に不安がなければ、アポイントをとってもいいでしょう。もちろん、アポイントをとらずにいきなり訪問して対応を見るのもありです。ただし、そのときに対応できる営業担当者がいなかったり、忙しくてゆっくり話ができない場合もあることは理解しておいてください。

訪問するのがハードルに感じる場合は、電話で話を聞くだけでも構いませんが、できれば直接出向いてじっくり話を聞くことをおすすめします。出向くのに抵抗があれば、Zoomなどのオンラインでもよいでしょう。

訪問すると「ぜひ当社に売らせてください」という提案があるかもしれませんが、すぐに決める必要はありません。

断る勇気も大切に

「一度考えてから」と伝えて大丈夫です。
もしその後、営業の電話がしつこく来て迷惑に感じたら、はっきり断って構いません。
断るのが苦手な方もいるかもしれませんが、「嫌がっているのに何度も電話をかけてくる」その営業スタイルの方が問題です。断る勇気、大切です。

ポストのチラシは参考程度に

ポストに「この物件をいくらで買いたい人がいます」などと書かれたチラシが入っていることもありますが、これはあまり鵜呑みにしない方がいいかもしれません。
ただ、その会社に元々好印象があるなら、軽く聞いてみるのもひとつ。
あくまで「相場を聞く」スタンスで臨めばOKです。

話を聞くだけでも問題ない?

「売却を任せるかどうかわからないのに、話だけ聞くのは悪いかな…」と気にされる方もいるかもしれません。
確かに、「この人は情報収集だけで、うちに任せる気はないのかな」と思われると、営業の人も少し力が入りづらい面はあるかもしれません。
それでも、「まずは話を聞いてから判断したい」ときちんと伝えれば、たいていはちゃんと対応してくれると思います。

信頼できる営業の方との出会い

「この人なら信頼できそう」と感じる営業の方と出会えたなら、それは前向きに検討してもいいタイミングかもしれません。
ただし、どんなに良さそうでも、できれば一晩くらいは考えてから依頼を決めるのがちょうどいいと思います。

まずは価格の相場を知ること

まずは価格の相場を知ること。
それが、売るかどうかを決める第一歩になります。

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山内和美
専門家

山内和美(不動産コンサルタント)

カズシン株式会社

大学中退や離婚を経験した代表が人生の窮地に立つ人の不動産取引をサポート。宅地建物取引士のみならず産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格も生かし、メンタル面でも成約まで顧客を支える。

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