「住みながら家を売る」って、やっぱり不安?でも大丈夫!
住宅ローン審査に影響する信用情報を大切に
自宅を購入する際、現金一括で買える方は一部に限られ、多くの方は住宅ローンを利用して購入します。
しかし、住宅ローンを組むためには「金融機関の審査」を通過しなければなりません。これは、貸す側である銀行にとって「この人はきちんと返済してくれるかどうか」を見極める非常に重要な判断プロセスです。
過去の「お金との付き合い方」が見られている
審査で見られるのは、年収や勤務先などの属性情報だけではありません。
金融機関は、過去にお金をどのように扱ってきたか、つまり信用情報も確認します。これは、クレジットカードの利用履歴、携帯電話の分割払い、車のローンなどの返済状況を記録した情報で、延滞や未払いがあればその履歴が残っていることがあります。
たとえ収入が安定していても、過去に返済の延滞が何度もあると、「この人は住宅ローンの返済も滞るかもしれない」と判断されることがあります。
その結果、審査に通らなかったり、希望の融資額に満たなかったりするケースが出てくるのです。
「ブラックリスト」は何年で消えるのか?
信用情報に延滞や事故の記録が残っている状態を、俗に「ブラック」と呼びます。
この記録は一定期間(一般的には5年〜7年程度)を経ると消えるとされていますが、正確な内容や扱いは個人のケースによって異なります。
また、記録が消えたとしても、信用回復に時間がかかる場合もあります。
不動産業者の立場から見えること
不動産業者の主な役割は、物件の紹介や売買契約の手続き、重要事項の説明など、購入に関わる実務的な部分です。
住宅ローンの審査内容や結果について、私たちが直接関与することはありませんし、金融機関も審査に落ちた理由を開示することは基本的にありません。
だからこそ、不動産のプロとしてはこうお伝えしたいのです。
「住宅ローンを使って自宅を購入したいと考えているなら、信用情報には日頃から気をつけておくこと」――これが何より大切です。
ちょっとした支払いの遅れが、将来の選択肢を狭めてしまうこともあります。
「うっかり」が続かないよう、日常のお金の管理を見直しておくことが、夢のマイホームへの第一歩になります。



