脊柱管狭窄症の手術を回避できた3つの理由
膝の痛みがあると、歩くのが億劫になり、
筋肉が硬くなったり、筋力も落ちやすいです。
また痛い部分をかばった歩き方を続けていると、
関節に余計な負担がかかり
関節の寿命が縮まってしまいます。
そんな負のスパイラルにはまらないように
慢性的な膝痛の根本的な解決について解説します。
1.9割が知らない慢性的な膝痛の根本原因
- 体重を減らす
- 太ももの筋肉をつける
- 膝関節の血行促進
どれも勿論、膝痛対策として有効ですが
悪い姿勢で歩いてると、
結局、膝に余計な負担がかかります。
悪い姿勢とは:
- 荷重線のズレ
- 膝を曲げたまま、伸ばしたまま
- 体幹がブレて歩いてる
- 体の左右差
このような姿勢で歩いてる限り、
膝関節に余計な負担がかかるので、
痛みが緩和していたとしても
膝関節の経年劣化は進行していくため
いずれ痛みが再発してしまいます。
2.膝に負担をかけない歩き方をマスターする2つの対策
このような歩き方の問題点を言葉で指導しても
一つ改善しても、一つがダメ。。。と
改善に時間がかかります。
ミスコンに出場する方々にウォーキング指導させて
頂いた経験もありますが、
美意識が高い方でさえ、歩き方の癖は、
相当意識、訓練を重ねないと
改善は難しいと痛感しています。
だからこそ、「意識」に頼らず、
「自然と」体に余計な負担をかけない歩き方を
マスターすることが重要です。
そのために不可欠な2つの対策:
①背骨一つ一つが整うよう短回旋筋を鍛える
歩くときは、足の力ではなく、
背骨を中心に体を回旋させる力で前に進むことで
足に余計な負担をかけずに歩くことが出来ます。
短回旋筋を鍛えることで、
歩行時、運動時も体の土台である背骨の位置が安定し、
体全体のアライメントが整うため、
背骨一つ一つが連動して力が伝わり
回旋させる動きがスムーズになります。
短回旋筋には、筋紡錘といって、
筋肉の伸び縮みを検知するセンサーが
多裂筋の4.5~7.3倍も多くついていて
さらに背骨一つ一つを結ぶようについてるため
背骨一つ一つを整え、姿勢を安定させる作用が強いです。
顔と体の正中線をピッタリそろえたまま
この短回旋筋を鍛えることで、
良い姿勢が定着しやすくなります。
②脳の認知の歪みを整える
脳の認知の歪みとは、
自分では真っすぐ立っているつもりでも、
客観的に見ると、
顔が回旋してたり、
左右の目の高さがズレてる状態です。
姿勢の歪みに脳が慣れすぎてしまうことで、
それが自然な姿勢と感じられるようになります。
この状態だと、折角、良い姿勢でいるための
筋肉を鍛えて姿勢を整えても
無意識に顔を傾けたり、回旋した状態で
過ごしてしまうため、
体に余計な負担がかかって
姿勢改善の効果が出にくくなります。
というのも、頭蓋骨は体重の13%の重さがあるので
前にずれたり、回旋したり、傾いたりと
正しい位置にないと
体全体がバランスを取ろうと
歪みが生じやすくなります。
特に首から肩、背中に負担がかかりやすくなり、
体全体がその歪みに対応しようとして
さらに不安定になります。
また、体が歪んだまま歩くことで
体幹(頭の位置)もブレやすく、
足を着地するときに膝にも負担がかかります。
整体やパーソナルトレーニング指導、
リハビリ、通院などあらゆる方法を試しても
痛みが改善されないと訴える方の
9割の痛み、不調は、
この認知の歪みを短回旋筋の強化と合わせて
整えることで改善がみられるケースが多いです。
3.慢性的な膝痛改善の症例の紹介
・膝痛が長年あり、歩きにくかったモニター様の歩行の変化
先程の2つの対策にご自身で取り組んでもらうことで
1回でも歩きやすくなったと喜んで頂きました。
動画は約2ヶ月半後の歩き方のビフォーアフターと
インタビューです。
・70代男性 ビフォアフターの感想
単純に膝痛が改善するだけでなく、
ひざ関節にかかる余計な負担を減らすことで
関節の寿命を長く保つことに貢献しています。
4.自分で出来るカンタンな体操
一般的に溢れている膝痛改善の体操は
膝痛緩和にいいのですが、
ひざ関節の経年劣化を防ぐことには繋がりにくいです。
これまで説明したように、体の土台である背骨一つ一つを
整え、安定させることで、体に余計な負担をかけない
歩き方をマスターすることで
歩行、運動時に関節に余計な負担がかからなくなるので
ひざ関節の経年劣化を最小限にすることができます。
自分で出来るカンタンな体操は
拙著『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』
にて、解説動画つきで学べますので
なるべく早くにコツコツ続けて
人生100年時代、痛み、不調がない状態を
楽しめるように体作りをしていきましょう。