顎関節症・側弯症が同時に改善した理由~背骨へのアプローチが鍵~
「あご難民」との表現があるように
顎関節症を治すために
歯医者さんや病院、整体など
色々試したけど、治らない
とご来院される方は少なくありません。
今回は、「顎関節症は治らない」と
誤解が多い理由を改善例と合わせて紹介します。
1.顎関節症の症状
顎関節症は20~40代に多く見られます。
特に女性は男性の1.5~2倍
の発症率との報告があります。
顎関節症の症状:
・口の開閉時に「カクンカクン」と音が出る
・口を大きく開けにくい(指3本分以上)
・口を開ける時に頬やこめかみ、耳周囲が痛む
・あごが痛む
酷くなると
- 頭痛
- 首、肩、腰などの全身の痛み
- めまい
- 耳鳴り
- 目の疲れ
- 鼻づまり
- かみ合わせの不調
- 歯の痛み
- 顔の非対称
など、全身のさまざまな症状を
引き起こすこともあります。
これらの症状は個人差が大きく、
他の疾患でも起こり得るため、
正確な診断には専門医の診察が必要です。
2.顎関節症の原因
顎関節の症状がある時は
下記のいずれかの状態になっています。
- あごを動かす筋肉(咀嚼筋)に痛みが生じた
- 顎関節に痛みが生じた
- 関節円板(顎関節の骨と骨の間にある組織)がずれた
- 顎関節を構成する骨が変形した(変形性顎関節症)
のいずれかの状態となっています。
これらを引き起こしている原因は
- かみあわせの悪さ
- 骨格の歪み
- 骨格筋による張力の偏り
- 筋膜の影響
- 無意識での神経への作用
などが考えられます。
3.顎関節症が治らないと誤解される理由
顎関節症を治すには、
顎関節症の原因になりうること
を全て把握して総合的に
アプローチすることが大切です。
多くの場合、顎の痛みがあれば
顎周りだけに注目しがちです。
だから歯医者さんに行っても
整体に行っても改善しない
と訴える方が多いのです。
顎関節症の原因は、顎だけではなく
患部以外にもあることも多いです。
受診する側も、総合的な視点を持って
専門化を頼ることで
不要な遠回りを減らせるかもしれません。
4.歯医者さんで治らなかった顎関節症の改善例
自分自身で背骨一つ一つを
整えてもらった7回目の感想です。
下顎は頭蓋骨にぶら下がってる
位置関係なので、
頭蓋骨位置を正しく保つことで
段々整ってきます。
頭蓋骨は背骨の上に載ってるので
背骨一つ一つを整え、その状態を
長く保てるようになると
・かみあわせ
・骨格の歪み
・骨格筋による張力の偏り
・筋膜の影響
・無意識での神経への作用
これらに総合的にアプローチできます。
5.自分で出来るカンタンな体操
顎関節症は、小さな要因が蓄積して
引き起こされることが多いです。
アゴへの負担を減らす基本は
・顔と体の正中線をピッタリ合わせる
・猫背、反り腰などの悪い姿勢を治す
・左右差をなくす
これらが土台になります。
これらを無視して、
かみ合わせだけ改善しても
顎関節症は改善されなかったり、
改善しても、遅かれ早かれ
別の問題が生じたりするので
日頃から良い姿勢を
自然と保てるようになりましょう。
先程の症例の女性が行っていた体操は
『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』
をぜひ参考にしてみてください。