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ぎっくり腰が再発しやすくなる理由と3倍以上差がつく対策

中村弘志

中村弘志

テーマ:関節痛の改善(首・肩・腰・膝・股関節)

腰痛

ぎっくり腰を経験すると、
痛みが治まっても安静に過ごす人が多いですが

ある調査では、痛みのない範囲で活動をした人より
安静に過ごしてたグループは、

翌年にぎっくり腰を再発するリスクが
3倍以上高い
結果となったそうです。※1

ぎっくり腰が再発しやすくなる理由と
対策について解説します。


ぎっくり腰とは~ヘルニアとの違い


ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、
急激に発症した腰痛を指します。

我慢できないほどの痛みが出る
ぎっくり腰とヘルニアの違いってわかりますか?

見分けるポイントは2つあります。

1.痛い部位
どちらも腰痛がありますが、
ヘルニアならお尻や脚にかけての
痛み、しびれが出ることが多いです。

また、ヘルニアの症状は
体位や動作によって増悪することが一般的です。

2.痛い期間

ぎっくり腰は数日間~数週間
の安静で回復しますが、
ヘルニアは長期間続く、または
悪化していきます。

また、椎間板ヘルニアと
ぎっくり腰は併発することもあります。

特にぎっくり腰を繰り返すと
椎間板へのストレスが増え、
ヘルニアを併発しやすいです。


ヘルニアとの違い

ぎっくり腰は、筋肉やじん帯、
関節などに余計なストレスが
かかることで起こりますが

椎間板ヘルニアは、椎間板の
中にある、髄核が外に飛び出す
ことで痛みやしびれが出ます。


ぎっくり腰の原因


ぎっくり腰の原因を影響度が高い順に並べると、
以下のようになります:

1. 急激な動作や不自然な姿勢


急に体をひねったり、重いものを持ち上げたりする際の不自然な動きが最も大きな原因です。既存の筋肉の疲労や脆弱性があると、これがより引き金となります。

2. 筋力低下と柔軟性の欠如


特に体幹の筋力が弱くなっていたり、筋肉の柔軟性が不足していると、ぎっくり腰のリスクが高まります。長時間座る生活習慣や不良姿勢が悪影響を与えます。

3. 過度の疲労や睡眠不足


筋肉の回復が不十分だと、慢性的な疲労がたまりやすくなり、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まります。身体の緊張状態が長引くことが、腰への過度の負荷をかけやすくします。

睡眠不足


4. 肥満


体重が増えると、背骨や椎間板、腰部の筋肉に対する負荷が増大し、ぎっくり腰を引き起こす要因となります。特に内臓脂肪が増えることで、姿勢のバランスが崩れやすくなります。

5. ストレス


精神的ストレスが筋肉の緊張を引き起こし、ぎっくり腰の間接的な原因となります。自律神経が乱れることで筋肉の弛緩不全が起きやすくなるため、ストレスは腰痛全般に影響を与えます。

6. 寒冷環境


冷えると筋肉の柔軟性が低下し、動きが硬くなるため、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。特に寒冷環境では、血流が悪くなることで、筋肉が硬直しやすくなります。

筋肉の緊張

7. 既往歴


過去にぎっくり腰や腰痛の経験がある人は、再発のリスクが高くなります。これは、回復が不完全であることや、元々の弱点が残っている場合があるからです。

8. 加齢


加齢に伴う筋肉や靭帯の柔軟性、筋力の低下がぎっくり腰のリスクを高めます。椎間板の水分量が減少することや、骨の変形が進むことで腰部に対する衝撃の吸収力が低下します。

これらの要因は相互に作用することが多いため、
生活習慣や環境の整備が予防にとって非常に重要です。


ぎっくり腰が再発しやすい理由


ぎっくり腰が再発しやすい理由には、いくつかの要因があります:

1. 筋肉の弱体化


最初のぎっくり腰で腰部の筋肉が弱くなり、適切なリハビリをしなかったり、日常生活で使う筋肉が不十分なままだと、体のバランスが崩れやすく再発のリスクが高まります。

2. 不適切な姿勢や動作


代償動作による不自然な動きが、新たな負担を他の部分にかけ、ぎっくり腰の再発リスクを増やします。また、慢性的に不良姿勢(長時間の座位や前屈姿勢)が続くと、腰にかかるストレスが増大し、再発しやすくなります。

座り姿勢は腰への負担


3. 心理的影響


過去の経験から腰痛への不安や恐れが生じ、体の緊張を招くことがあります。

4. 組織の脆弱性


一度損傷を受けた靭帯や筋肉は、完全に元の状態に戻るまで時間がかかり、その間は再発のリスクが高くなります。適切な回復期間を取ることが大切であり、無理をして早く日常生活に戻ると再発のリスクが高くなります。

5. 根本原因への対処不足

荷物の持ち上げ方

最初のぎっくり腰の原因(例:筋力不足、柔軟性の欠如)に十分対処しないと、同じ問題が繰り返される可能性があります。また、単なるリハビリだけでなく、日常的な体の使い方を見直すことが大切です。




セルフ整体でのぎっくり腰改善例





例えばぎっくり腰で10日間くらい
こちらのビフォーのような感じで、

「理学療法など色々試したけど治らない」
と言ってご来院されたモニター様は、

1回でアフターのように
まっすぐ歩けるようになりました。



こちらのモニター様は、ぎっくり腰で痛みがひどく
まっすぐ歩けない状態でしたが、

全体的に、痛み、歪みが改善され
歩く、座るも、とても楽になったそうです。



セルフ整体で改善した理由


1.背骨一つ一つが整うように筋肉を鍛えた


背骨一つ一つの位置がズレているままだと、
どこかに負担がかかってしまいます。

自分でその位置ずれを整え、
その状態を保つための筋肉を鍛えられたため。

背骨はズレやすい構造

プロの手技で、矯正してもらっても
維持する筋肉がないと、

またすぐにズレてしまうため
自分で整えることが重要です。

2.体に余計な負担をかけない姿勢を自然にとれるようになった



良い姿勢とは

重たい頭蓋骨が背骨の真上に
正しく乗った状態で過ごすことで、

悪い姿勢による筋肉やじん帯への
余計な負担がなくなったため。

3.脱力した状態で安全に短回旋筋を鍛えた


短回旋筋とは

体重、重力がかかっている状態で鍛えるのは、
痛みがある状態では負荷が大きいので

仰向けになって、
背骨一つ一つの間に重力がかからない状態で
脱力して、背骨一つ一つの位置を調整する機能が高い
小さな筋肉(短回旋筋)を狙って鍛えたため。


自分で出来るカンタンな体操



ぎっくり腰が1番発生しやすい時間帯は
身体反応の低下している

朝9〜11時が多いとの
厚生労働省の調査があります。

無理は悪化するので危険ですが、
ぎっくり腰を予防するには、

日頃から体に余計な負担をかけない姿勢、
使い方を自然とできるようになりましょう。


悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい


※1
Matsudaira K, Hara N, Arisaka M, Isomura T: Comparison of physicianʼs advice for non-specific acute low back pain in Japanese workers: advice to rest versus advice to stay active. Ind Health 49: 203―208, 2011.

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中村弘志
専門家

中村弘志(柔道整復師)

ジュピター有限会社

人は視覚からの情報が約9割。視覚と脳の関係を踏まえつつ、体の位置感覚を認識する機能に優れた「短回旋筋」を鍛えて背骨一つ一つのゆがみを整える「骨格視覚矯正®︎」「短回旋筋矯正®︎」で、健康を支える。

中村弘志プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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