猫を運動させる方法とは|運動不足やストレス解消させる遊ばせ方や環境改善のコツを解説

中澤光恵

中澤光恵

テーマ:猫のケア(その他)

アイキャッチ「猫 運動 させる 方法」

「留守番中はペットカメラで見ると寝てばかり。ひとりで運動させる方法はある?」
「うちの子あんまり遊ばないんだよね。どうしたら運動させられるのかな?」
「夜中の運動会が激しい……。日中にストレス発散させるにはどうしたらいい?」
と悩む飼い主さんも、多いのではないでしょうか。

室内でも遊び方や工夫次第で、猫さんに無理なく楽しく体を動かせる環境はつくれます

我が家の工夫やシッティングでお邪魔したお客様の工夫を紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。

さらに猫さんを運動させることが大切な理由をはじめ、おすすめの遊び方や年齢・体型に合わせた運動方法、遊ばないときの対処法まで、この記事では詳しく解説します。

あなたの猫さんに合った方法を見つけて、無理なく健やかな毎日を過ごすためのヒントとしてお役立てください。




猫を運動させることが大切な理由

遊ぶ猫

猫さんは本来、獲物を追いかけて狩りをする動物です。
しかし室内で人と暮らす猫さんは活動範囲が限られていますし、狩りをする必要がありません
そのため意識して体を動かす機会を作ってあげないと、運動不足に陥りやすくなります

人が健康について語るとき「適度な運動が必要」と言われるように、猫さんにとっても健康を維持するためには毎日の適度な運動が欠かせません。

ここでは運動不足によるリスクと、運動不足になる原因について具体的に解説します。


運動不足で起こるリスク

猫さんが運動不足になることで、以下の3つのリスクが考えられます。

  • ストレスの蓄積
  • 肥満による生活習慣病
  • 筋力低下による悪循環


体を動かす機会が減るとエネルギーが発散できず、過剰な鳴き声や噛みつき、飼い主さんへの甘噛みといった問題行動につながることもあります。
ベンガルやアビシニアン、マンチカンなど活動量の多い猫さんは、ストレスをため込みやすいので特に注意が必要です。

また消費カロリーが減ることで肥満になりやすく、糖尿病や関節疾患、心臓への負担といった生活習慣病のリスクが高まります。
体重が増えると自分から動くことがさらに億劫になり、さらに肥満が悪化するといった悪循環に陥りやすくなります。

加えて、筋力の低下も見逃せません。
運動不足が続くと足腰の筋肉が衰え、高い場所へ登れなくなったり、ジャンプをためらったりするようになります。
筋力低下がケガの原因につながったり、血流やリンパの流れが悪くなることで体の不調の原因になったりすることもあります。

運動不足は見た目の体重増加や病気の発症リスクだけでなく、猫さんの心の健康にも深く関わっている点を、飼い主さんには理解しておいていただきたいポイントです。


猫が運動不足になる原因

猫さんが運動不足になる原因は一つではなく、生活環境や年齢、飼育スタイルなどさまざまな要素が関係しています。

具体的には次のような原因が考えられます。

  • 全く外に出さない完全室内飼い
  • 猫だけのお留守番が多い
  • 加齢


近年は完全室内飼いの家庭が増えたことで、安全性は高まった一方、自由に走り回れる機会が減り、十分な運動量を確保できない猫さんも少なくありません。

室内飼いの猫さんは外で狩りをしたり、縄張りをパトロールしたりする必要がないため、自ら積極的に体を動かす機会が限られます。
さらに食事やトイレ、寝床が近くにそろっている環境では、移動距離そのものが短くなり、一日の消費エネルギーも少なくなりがちです。

特に一戸建ての住宅に比べてマンション暮らしですと、さらに運動不足になりやすいので注意しましょう。

キャットタワーやおもちゃを活用し、意識的に運動できる環境を整えることが重要になります。

また単身世帯や共働き世帯だと、猫さんが留守番をする時間が長いことも運動不足の原因の一つです。

飼い主さんが不在の間は寝て過ごす時間が多くなり、人と遊ぶ機会も減ってしまいます。
ひとり遊び用のおもちゃを用意していても、刺激が少ない環境では十分に自ら体を動かさないことも珍しくありません。

帰宅後には短時間でも遊ぶ時間を作り、コミュニケーションを兼ねて運動させることが大切です。

加齢によって活動量が低下することも、気を配る必要があります。
シニア猫になると筋力や体力が落ち、若い頃のように走ったりジャンプしたりする回数が減ってくるものです。

しかし「年だから仕方がない」と運動させないと、さらに筋力が低下し悪循環に陥る可能性があります。

年齢に合った無理のない遊びを続けることで、健康な体を維持しやすくなるでしょう。


猫を運動させるおすすめの方法

人とハイタッチする猫

完全室内で暮らす猫さんは行動範囲が狭まるため、遊ばせたり、体を動かしたりできるように室内環境の工夫して、猫さんが運動する時間を作ることが大切です。

しかし、ただおもちゃを与えるだけでは十分に体を動かしてくれないこともあります。
猫さんの狩猟本能や好奇心を刺激することで、運動不足の解消だけでなく、ストレス発散や飼い主さんとの信頼関係を深めるきっかけにもなります。

ここでは猫さんが、楽しみながら体を動かせるおすすめの運動方法を紹介します。
あなたの猫さんの年齢や性格に合わせて、無理なく続けられる方法を取り入れてみましょう。


おもちゃを活用する

猫さんのおもちゃといったら、猫じゃらしを思い浮かべる方も多いと思います。
猫じゃらしといってもエノコログサを模した物や、釣り竿タイプの物など、さまざまな物があります。
猫さんそれぞれに好みがありますので、見つけてあげてください。

遊ぶときのポイントは、猫じゃらしをただ目の前で振るだけではなく、「獲物が逃げる動き」を意識することです。
床を這わせたり、家具の陰から少しだけ見せたり、急に方向を変えたりすると、猫さんは獲物を追いかける感覚で夢中になります。

また猫さんの好みによって動かし方も変えましょう。
地を這う虫が動くように動かした方が興味を持つ猫さんもいたり、虫や鳥が飛んでいるように動かした方が飛びつきやすかったりとさまざまです。

遊びの最後には猫じゃらしを捕まえさせてあげると達成感を得られ、満足度が高まり次の遊びへの意欲にもつながります。
飼い主さんがおもちゃの動きを工夫することで、猫さんにとって刺激的で満足度の高い運動時間になるでしょう。

お留守番させるときや忙しくて構ってあげられないときは、ボールや自動で動くおもちゃを活用するのもおすすめです。

ただし自動おもちゃだけに頼るのは避けましょう。
猫さんは飼い主さんとのコミュニケーションも大切にする動物なので、ひとり遊びと人と一緒に遊ぶ時間の両方を意識することが理想です。


キャットタワーや家具の配置を工夫して上下運動させる

猫さんは本来、高い場所へ登ったり飛び降りたりすることを好む動物です。
そのため平面的な運動だけでなく、上下運動を取り入れることで効率よく筋肉を使い、運動不足の解消につながります
キャットタワーや家具の配置を工夫して、上下運動もできるようにしてあげましょう。

キャットタワーにはジャンプして登れるタイプや、階段のように移動できるタイプがあります。
若い猫なら高さのあるタイプでも問題ありませんが、肥満気味の猫やシニア猫、足腰が弱い猫には段差が低めのタイプを選ぶと安心です。

キャットタワーを設置する場所も重要です。
猫さんは高い場所から観察することを好むため、外を眺められるように窓際に設置したり、室内全体を見渡せるように設置したりするとよいでしょう。

さらにキャットタワーだけでなく、家具やキャットウォークを組み合わせることで、室内でも立体的な運動スペースを作れます

限られたスペースでも、工夫次第で運動量を増やせるでしょう。

例として我が家の一角を紹介します。
室内環境一例

窓際に外を眺めたり寛いだりできるように棚を置き、手前に棚に上がるためのステップ代わりに収納ワゴンを置いています。
手前の物は折りたたみベットですが、収納ワゴンからこちらに上がって休めるようにしています。

シッティングでお伺いしたあるお宅では、天袋を猫さんのスペースとして開放し、手前に梯子を設置して猫さんが上り下りできるようにされていました。

また工夫の一つとして、棚の上などをごはんの場所にし、食事のたびに上下運動させるというのもおすすめです。

ただし高い場所から飛び降りると関節へ負担がかかる場合があるので、肥満気味の猫やシニア猫は十分に配慮してあげてください。

途中にステップを設けて高さの微調整をしたり、滑り止めマットを敷いたりするなどして、安全に上下運動ができる環境を整えることが大切です。


飼い主とのふれあい遊び

猫さんにとって飼い主さんと直接触れ合いながら体を動かす遊びも、運動不足解消に効果的な方法のひとつです。
運動量を増やせるだけでなく、信頼関係を深めたりストレスを軽減したりする効果も期待できます。
ひとり遊びでは得られない刺激があるため、毎日の生活にぜひ取り入れたい遊び方です。

例えば猫じゃらしを使って部屋の中を一緒に走り回ったり、ソファやテーブルの周りを追いかけっこしたりするだけでも十分な運動になります。

飼い主さんの動きに反応して体を動かすことは、猫さんにとって良い刺激となり日々の運動量を底上げしてくれます
猫さんの性格によっては追いかけられるよりも、追いかける遊びを好む場合もあるため、様子を見ながら遊び方を調整するとよいでしょう。

遊びの最後に優しく声をかけたり軽く撫でたりすると、猫さんは「遊ぶこと=楽しい時間」と認識しやすくなります。
その結果、運動を嫌がりにくくなり、健康維持だけでなく飼い主さんとの絆もより深まるでしょう。

運動不足の解消と信頼関係の構築を同時に実現できるため、ふれあい遊びは毎日の習慣として続けることをおすすめします。


年齢別に見る運動のポイント

ボールで遊ぶ子猫

猫さんに必要な運動量は、年齢や体格によって大きく異なります。
好奇心旺盛な子猫、体力が充実した成猫、関節や体力に配慮が必要なシニア猫、そして肥満気味の猫では、適した遊び方や運動量の目安がそれぞれ違います。

年齢や体型に合わない運動は、ケガやストレスの原因になることもあるため、それぞれの特徴を理解したうえで遊び方を工夫する必要があるでしょう。

ここではライフステージごとに適した運動方法や、注意点を詳しく解説します。


子猫に適した遊び方

子猫は好奇心が旺盛で、成長のために多くの運動を必要とする時期です。
走る・跳ぶ・登るといった動きを繰り返すことで、筋肉や骨が発達し狩猟本能も育まれます。
そのため毎日の遊びは単なる暇つぶしではなく、健やかな成長を支える大切な時間といえるでしょう。

子猫は体力が十分ではないため、一度に長時間遊ばせる必要はありません。
5~10分程度の遊びを1日に複数回行うほうが、子猫が疲れすぎることなく、遊びに対する興味を持続させやすくなります。

子猫は遊びに夢中になりすぎる傾向があるので、合間に水分補給や休憩する時間も、しっかり確保してあげてください

同居猫がいる場合は、じゃれ合いの中で力加減を学んでいくため、無理に止めずに見守ることも大切なプロセスです。

注意点としては小さなおもちゃやひも状のものは、遊び終わったら片付けて誤飲させないようにしましょう。
また人の手を使った遊びに慣れさせてしまうと甘噛みの癖がつきやすいため、子猫の頃からおもちゃを介して遊ぶ習慣をつけておくと安心です。

遊びの中で狩猟本能や社会性を育みつつ、こまめに体をしっかり動かしてあげることが健やかな発育につながります。


成猫に必要な運動量

成猫になると子猫ほど活発ではなくなりますが、健康を維持するためには毎日の運動が欠かせません。
特に室内飼いの猫さんは運動不足になりやすく、肥満や筋力低下、ストレスの蓄積につながりやすいため意識的に遊ぶ時間を作ることが重要です。

目安として、1回10〜15分程度の遊びを1日2〜3回行うとよいでしょう。
ただし、必要な運動量は猫さんの性格や活動量によって異なるため、「すぐに疲れてしまう」「まだ遊び足りない」など様子を観察しながら調整してください。

運動不足のサインとしては、次のようなことがあげられます。

  • 体重の増加
  • 遊びに対する反応の鈍さ
  • 爪が伸びすぎている
  • 寝ている時間の極端な増加
  • 毛づくろいの頻度


こうした様子が見られたら、遊びの時間や頻度を見直すタイミングかもしれません。
逆に、遊んでいる最中にすぐ息が上がってしまう場合は、運動量が多すぎると考えられます。

忙しい日でも短時間で構わないので、毎日遊ぶ習慣を作ることがポイントです。
遊びは運動不足を解消するだけでなく、ストレス発散や飼い主さんとのコミュニケーションにもつながります

猫さんの健康を守るためにも、日常生活の中に無理なく遊びの時間を取り入れましょう。


シニア猫の運動方法

シニア猫は年齢とともに筋力や体力が低下し、若い頃のように活発に動かなくなることが多くなります。
しかし「年を取ったから運動は必要ない」というわけではありません。
適度に体を動かすことで筋力の維持や関節の柔軟性を保ち、健康寿命を延ばすことにもつながりますので、日常的に運動は取り入れましょう。

特に注意したいのが関節への配慮で、高い場所へのジャンプを強いるような遊び方は控え、段差の少ない環境を整えてあげてください。
低めのステップを設置するなど、無理なく上下運動できる工夫が効果的です。

また床が滑りやすいと足腰への負担が大きくなるため、滑り止めマットを敷くなど環境を整えることも大切です。

遊ぶ時間は5分程度を目安にし、猫さんの様子を見ながら無理なく行いましょう。
個体差によって運動量は異なりますので、よく観察してあげてください。

以前我が家にいた猫は、13歳ぐらいから不安定な高いところには上らなくなりましたが、シッティングでお伺いする13歳の猫さんは元気にキャットタワーを駆け上がる子もいます。
あなたの猫さんの様子を確認しながら、運動量を見極めましょう。

途中で座り込んだり、呼吸が荒くなったりした場合はすぐに休憩させてください。
また急に遊ばなくなったり歩き方に違和感があったりする場合は、加齢だけでなく病気が原因の可能性もあります
関節炎や内臓疾患などが隠れていることもあるため、気になる症状が続く場合は早めに動物病院で相談しましょう。

シニア期は猫によって個体差が大きいため、様子をよく見て、無理のない範囲で運動習慣を続けていくことが理想的です。


肥満気味の猫の運動方法

肥満気味の猫は健康のために運動が必要ですが、急に激しい運動を始めるのは避けましょう。

体重が増えている猫さんは関節や心臓に負担がかかりやすく、無理なジャンプや長時間の運動によって体を痛めてしまう可能性があります。
まずは短時間かつ軽めの遊びから始め、猫の様子を見ながら徐々に運動量を増やしていくことが大切です。

体重が重いぶん着地の衝撃も大きくなるため、高い場所からのジャンプは特に慎重に見極める必要があります。
初めのうちは低い位置での横方向の動きを中心に取り入れ、慣れてきたら徐々に高低差のある遊びへと移行していくとよいでしょう。
クッションやブランケットなどを丸めて障害物をつくり、越えさせる運動も効果的です。

肥満対策では、運動だけに頼るのではなく、食事管理と組み合わせることが欠かせません。
フードの量やカロリーを見直し、おやつの与えすぎを防ぐことで、より効果的に体重管理ができます

ただし急激な食事制限は猫さんの健康を損なう恐れがあるため、必要に応じて獣医師などに相談しながら進めると安心でしょう。

大切なのは「短時間でも毎日続けること」です。
急激に体重を落とそうとすると猫さんへの負担が大きくなりますが、適度な運動とバランスの取れた食事を継続すれば、少しずつ理想的な体型に近づけます。
焦らず猫さんの体調を見守りながら取り組むことが、健康維持への近道です。


猫が遊ばないときの対処法

寛ぐ茶トラ猫

「以前はよく遊んでいたのに、最近はおもちゃに興味を示さない」「せっかく新しいおもちゃを買っても反応が薄い」と悩む飼い主は少なくありません。

猫さんが遊ばなくなる理由は、単に飽きてしまっただけでなく、年齢や性格、生活環境、体調の変化などさまざまです。
無理に遊ばせようとするとストレスになることもあるため、まずは原因を見極めることが大切です。

ここでは、猫さんが遊ばないときに試したい工夫や注意点について詳しく解説します。


おもちゃを変えてみる

猫さんが同じおもちゃに飽きてしまうのは、珍しいことではありません。
シッティングの打ち合わせで「最近はこのおもちゃがお気に入りなので、これで遊んであげてください。」と頼まれることもよくあります。

羽根や細いセロハンが付いている猫じゃらし、ネズミ型のおもちゃなど、素材によって猫さんの反応は大きく異なるため、いくつかの種類を試してみることをおすすめします。

飽きやすい猫さんには、いくつかのおもちゃをローテンションさせて使うのがよいでしょう。

またおもちゃの動かし方も重要です。
猫さんは狩りをする動物なので、獲物が逃げるような動きや隠れたり飛び出したりする動きに反応します。

具体的には紙袋の中や物陰でカサカサと動かしたり、おもちゃを大きく動かしたかと思ったら動きを止めたりといった感じで、動きに変化をつけると狩猟本能を掻き立てやすいです。


遊ぶ時間帯を工夫する

猫さんは人とは活動時間が異なり、朝方や夕方から夜にかけて活発になる「薄明薄暮(はくめいはくぼ)性」の動物です。
そのため日中の眠そうな時間帯に遊びへ誘っても、あまり反応してくれないことがあるので、遊ぶ時間帯を見直してみるとよいでしょう。

特におすすめなのは、朝食前や夕食前の時間帯です。
野生では「狩りをしてから食べる」という行動パターンがあるため、食事の前に遊ぶことで狩猟本能が刺激され、より積極的に体を動かしてくれやすいです。
遊んだ後に食事を与えることで、より満足感を得やすく生活リズムにもメリハリが生まれます。

ただし猫さんが眠っているときに、無理やり起こして遊ばせるのは避けましょう。
睡眠は猫さんにとって健康維持に欠かせない時間であり、無理に起こされることでストレスになりかねません。

猫さんが自分から動き始めたり、部屋を歩き回ったりしているタイミングを狙うと、遊びの誘いにのってくれやすくなります。

飼い主さんの生活スケジュールに合わせつつ、猫さんの習性を意識したタイミングで遊びを取り入れると、無理なく運動習慣を続けやすいです。


病気の可能性はないか確認する

猫さんがおもちゃに興味を示さなくなった場合、「気分の問題だろう」と考えてしまうことがあります。
しかし急に遊ばなくなったり、以前より明らかに活動量が減ったりした場合は、病気やケガが隠れている可能性も考えなければなりません。

例えば関節炎や腰痛などで体を動かすと痛みを感じている場合、走ったりジャンプしたりすることを避けるようになります。
また肥満や内臓疾患、口の痛みなどでも元気がなくなり、遊ぶ意欲が低下することがあります。

特に注意したいのは「遊ばない」だけではなく、食欲不振、水を飲む量の変化、トイレの回数の変化、呼吸の乱れ、体重の急激な増減など、ほかの変化も見られるケースです。
このような変化がある場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

また、高齢の猫では加齢による筋力低下だけでなく、慢性的な病気が進行していることもあります。
以前より寝ている時間が増えた、歩き方がおかしい、高い場所へ登らなくなったといった変化にも注意しましょう。


多頭飼いの場合の運動の工夫

多頭飼いの家庭では、猫さん同士がじゃれ合いながら自然に体を動かすため、一頭飼いに比べて運動不足になりにくいというメリットがあります。
猫さん同士の追いかけっこやプロレスのような遊びは、良い運動になるだけでなく、社会性を育む機会にもなります。

ただし、相性によっては一方的な追いかけがストレスになる場合もあるため、遊びの様子はよく観察し必要に応じて距離を置ける環境を用意してあげてください。

例えばキャットタワーやハウスなどを複数用意し逃げ場をつくっておくと、遊びに疲れた猫さんが自分のペースで休めるようになります。

特に年齢差や活発な猫さんとのんびりした猫さんなど性格の違いがある場合は、ストレスになっていないか気を配ってあげましょう


楽しく運動させて猫の健康維持につなげよう

猫さんを運動させることは肥満予防や筋力維持だけでなく、ストレス解消や問題行動の予防、飼い主さんとのコミュニケーションを深めることにもつながります。
特に室内飼いの猫は運動不足になりやすいため、意識して遊ぶ時間を確保することが大切です。

猫じゃらしやボール、キャットタワーなどを活用し、年齢や体調に合わせた遊び方を取り入れれば、無理なく健康維持ができます。

また、子猫・成猫・シニア猫・肥満気味の猫では適した運動方法が異なるため、それぞれの特徴を理解することも重要です。

さらに猫さんが遊ばない場合は、おもちゃを替えたり遊ぶ時間を工夫したりするだけでなく、体調に異変がないか確認することも忘れないでください
日頃から猫さんの様子をよく観察し、小さな変化にも気付けるようにしておきましょう。

毎日の運動は特別なことをする必要はありません。
短時間でも継続して遊ぶ習慣を作り、猫さんが楽しみながら体を動かせる環境を整えることが、健康で長く一緒に暮らすための大切なポイントです。

あなたの猫さんの性格やライフステージに合わせた遊び方を取り入れ、毎日のコミュニケーションを楽しみながら健康管理に役立てていきましょう。

最期までお読みいただき、ありがとうございます。

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中澤光恵(ペットシッター)

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30年の知識と経験をもとに、食生活や爪切りやブラッシングなどのケア、環境づくりなど、ペットの健康寿命プラス5歳を目指す講座やアドバイスを実施。飼い主に代わって世話をするペットシッターも行っています。

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