聞き返されない声の出し方

こんにちは、堀口メソッドボイススクールの堀口です。

今回はよく聞き返される方の声の特徴と改善方法についてお話していきます。

聞き返される原因は、声量、明瞭さ、スピードにある

聞き返されてしまう声の出し方は大きく分けて3つの要素があります。

まず、聞き取られないくらい声が小さいと、当然聞き返されてしまいます。
また明瞭でなくぼそぼそと聞こえる話し方というのも聞き取られません
そして、焦って早く言いすぎているというのも聞き取り辛さの原因になります。

この3つの要素が、それぞれの方で濃淡はあっても大きな原因となる3つになります。

当校ではその濃淡に合わせてその方に合ったトレーニングをして改善を感じていただいていますが、3つ全てに関わる重要な要素があります。

それは、息の使い方です。

まず、声量に関してですが声が小さくなりやすい方で多いのが使った息が声に変わり切っていない方がとても多くいらっしゃいます。
深い腹式呼吸と力を入れて体を固くしやすいクセを無くしていくと、誰でも響く、大きな声を出す力をもっていらっしゃいます。

生まれたての何の力もなく小さな赤ちゃんでも誰もが振り向くような大きな声を出す力があります。息の使い方、体の力の付き方が身に付けばみなさん無理せず大きな声をだせますし、ほとんどの方が当校の体験レッスンで短い練習でもその変化を感じていただいています。

当然、その変化を日常的に変えていくためには長年のクセを変えるためのトレーニングが必要ですが、みなさんその力自体は持ってらっしゃいます。
その発揮の仕方の感覚を掴んでいただければ大きく変わっていきます。

もう一つ、声の明瞭さには口の動かし方も影響するのですが、息の使い方も大きく影響しています。

声を出す仕組みは笛のような楽器をイメージしていただくと分かりやすいです。
息を使って声帯を震わせて音が出ているのですが、声を出す時、一音一音に使う息が少ないと音がはっきりとせず聞こえづらくなります。流れるように一息でたくさんの言葉を出すクセがある方は、ボヤけた音の聞こえ方になりやすいので、息をしっかり使う声の出し方を練習しています。

そうすることで音の存在感が増し、聞き取りやすいハッキリとした音へと変化していきます。

最後に話すスピードについてですが、ゆっくり話すというより息をしっかりと使えるよう息継ぎをきちんと取った話し方を練習していただいています。

焦っていると一息で早く話さなければと、一音一音が繋がるようなスピードで無理やり駆け抜けるような話し方をしてしまいます。
そうすると聞き取られ辛くなってしまうので、休みと息継ぎを入れて話す練習をしていただいています。

そうすると焦っているのにものすごい遅さになってしまいそうですが、実際に秒数を図っていただくとほとんど変わらない方が多いです。
焦って早く話そうとしても、そんなに秒数は変わらないのです。

このように急ぐのと、落ち着いて話すのでそんなに早さは変わらないし、何よりそのほうが自分も話すのが楽に出来ることを確認していただいていって、変化と成長を身につけていっていただいています。

このように当校では聞き返されない話し方が出来るんだという変化と成長を実感できるようにレッスンをしています。