働くママ・パパ必見!家庭教育で“自信を持つ子”に育てる5つのステップ
「夢」の確認
私は、小さい頃からなりたかった「夢」の「保育士」を今も続けています。
和歌山県紀の川市で生まれ育ち、地元の小、中,高、保育系短大、幼稚園教諭、同級生と
結婚、退職、3人の子育て、保育士に再就職、そんな人生を歩んでいる私に、
「一般社団法人ひといく」との出会いがありました。
50歳を過ぎて、自分にできることは何なのか?自分の「好き」なことは何なのか?を考
える講座のなかで、なぜ保育士になりたかったのかを改めて考える機会が訪れました。子
どもが「好き」で一緒に遊ぶなかで、子ども達の「できた」の笑顔に嬉しくなり癒しも得
ている。子どもの成長する姿に寄り添っていきたいから、保育士を続けている。その時、
確認しました。私はやはり、子どもが好き。
「夢」を追いかける3人の宝者たち
私は、長男、次男、長女と個性豊かな3人の子どもに恵まれました。
長男は、小さいころから電車が大好きでした。
電車に乗ってみたり、おもちゃを買ってみたり、と「好き」に寄り添う毎日。
そんな長男は、サッカーや釣りも好きになり、いろんな経験も経て、高校生の進路決定の
時には、「やっぱり鉄道の仕事がしたい」と言いました。
「何がそんなに好きなのか?」と聞くと「電車がホームにスーッと入って来るところが、
かっこいい」と言いました。車両でもなく、運転手でもなく。
大学卒業後、自分の夢を追って鉄道会社に非常勤職員ですが就職し、彼は約3年間の駅員
業務をして、正規職員の採用試験と運転士試験も受けて、念願の運転手になりました。「
電車がホームに入る、かっこいい」を自分で運転して、「好き」から「夢」をみつけ、仕
事として続けています。
次男は、宇宙と交信している「宇宙人」でした。
「ボーっとしていて授業に集中できていない」と担任の先生の評価は最悪だったのです。
でも、年を重ね担任も変わると「おもしろい子」と個性を認めてもらい、次男は、自分の
「好き」なことをみつけて楽しんでいきました。そんな次男の人生を動かすほどの「好き
」なことは、「釣り針を作ること」でした。次男は、「好き」となったら落ちている釣り
具ルアーの名前も言えるくらいの「博士ちゃん」になっていき、どんどん釣りの世界には
まっていきました。そして、毎年足しげく通っていたフィッシングショーをきっかけに、
釣りの仕事がしたい、釣り針を作りたいと思うようになりました。
ある時「どうして釣り針が好きなのか?」と聞くと、待っていましたと目を輝かせ、「針
っていろんな種類があって、形も大きさも角度も、狙う魚によってもちがうし、奥が深い
」と熱く答えてくれました。日頃あまり話をしない思春期の次男が、嬉しそうに話す姿が
たまらなく愛おしかったのを思い出します。
大学卒業後、就職面接では「釣り針」を熱く語り、めでたく釣り具メーカーに就職しまし
た。そして今、釣り針を作る仕事にたずさわっています。
先日、海外研修にも行かせていただいき、帰ってきた彼から、「製造工程や経済の仕組み
などいい勉強になった」と報告しました。
「宇宙人」から「社会人」に変身!!
長女は短大卒業後、保育士になっています。
彼女自身小さい子が好きで、「なんだか保育士のママが楽しそうだから」と思ったことが
きっかけです。
今、彼女は保育のことやかわいい子ども達の姿を、母である私と共有してくれています。
「夢」への階段、はじめの一歩
最近、「保育士さんなら、子育てを上手にされたのでしょうね」って言われました。
そんなことは、とんでもない。
長男が生後6か月くらいのある日、どうしても泣き止まないので「もう知らん」とベ
ッドに放り投げることがありました。あわてて主人は「子ども好きのあなたでもそう
なるんやぁ」と長男を抱き上げてくれました。
初めての子育ては教科書どおりにはいかなくて、わからないことだらけ。
何より眠いし、子どもと主人としか話せない、社会から孤立している、そんな憂鬱な
気分がずっと続いていました。
ある時、気分転換にと、市がやっている遊びの広場に行ったとき、知り合いの子育て
ボランティアのおばぁ様に「子育てってね、育てなければならないのではなくて、こ
の子は、どんな風に育つかな、どんな子どもかな で良いのよ」って言われて私は、
思わずその場で泣いてしまいました。なんだか張りつめていた糸が、緩んだ気持ちに
なったのだと思います。
「あなたは、あなたのままで良い」
今まで「一生懸命頑張ることは良いこと」と生きてきた私は、「あなたはあなたのま
まで良い」の言葉に救われたのです。
それからは、少しずつ「まあ、いいかぁ」とうまく力を抜けるようになり、3人の子
ども達の「好き」に寄り添い、子どもたちの個性を育むことを考えられるようにもな
っていきました。
「あなたは、あなたのままで良い」
あらためて3人の子育てを通して、あの時「あなたのままでいい」と子育てを立ち止ま
って考えていなければ、私は子どもの「好き」に寄り添ってこんなにも行動すること
は、できなかったかもしれません。
自分を認め、その子自身を認めること。
「好き」があれば大丈夫、楽しい人生がおくれる。
そして、「好き」は生きる力の土台になっていく、と強く実感しています。
「夢」を持ち続けていくこと
私自身の「夢」である「保育士」を続けること。
保育士とは、子どもをあずかる時間のなかに、人と人との信頼や愛情をはぐくみ「人
間の生きる力の基礎」をつくる大切な仕事だと思います。
日々仕事をしていると、人間関係やちょっとしたことで大きな失敗になってしまい、
このまま保育士を辞めてしまおうかと思ったことが何度もあります。しかし、自分の
「夢」で「好き」な保育士を続けていきたい「頑張れ、私!」と這い上がる力が自分
の中から、湧き出してくるのも感じます。
だって、応援してくれる家族や、仲間がいるのですから。
「夢」を応援すること
私は、これからも大好きな保育士を続けながら、自分の人生を「生き抜く」ことを忘
れないで生ききる。そのなかで、子どもたちの「好き」から「夢」を見つける活動を
「自分の人生の楽しみ」としていきたいと思っています。
一般社団法人ひといく主催の 「全国親バカ愛の大会」の子ども達による「夢発表」
は、まさに「夢」を応援する活動です。この活動が、誰かの「勇気」になれたら、と
ても幸せです。
まとめ
保育士、幼稚園教諭の皆さんに、子育てコンサルタントになって、ともに活動するな
かで、子どもの「好き」に寄り添える大人であって欲しいと思うと同時に、
自分自身の「好き」を見つけて自分の人生をより楽しく豊かに生き抜いて欲しい。
自分の人生を輝かせるのは自分!
ひといく「子育てコンサルタント」 一緒に活動を楽しみませんか!
「あなたはあなたのままで良い」
そう願います。
筆者:一般社団法人ひといく
子育てコンサルタント 和歌山支部 山本記代



