こどもの力は地球を救う!

大槻由美

大槻由美

テーマ:才能探求士について

〜こどもの遊びをどう見取るのか〜


こどもたち一人ひとりがアイデンティティを確立し、より良い社会の一員として活躍する、そして、そこに幸せを感じる、そんな世界にすることが、今の大人が次世代のこどもたちへ渡すバトンではないでしょうか。
こどもの遊びには、持続可能な社会のつくり手としての資質や能力の基礎を築く要素が含まれているため、大人はこどもを理解し、遊びの過程を見取ることが大切です。

見取りの専門的なナビゲーター才能探求士! その使命!!


「才能探求士」とは



こどもの主体性と創造性を引き出し「探求心」を拡げる
幼児教育者が「才能探求士」です。
特に幼児期は学びの芽生えの時期であり、生活の中心は「遊び」です。こどもたちは夢中になって心と体を動かしています。
つまり、脳の発達が急激に成長発達をしているのです。
こどもの成長発達を理解し、こどもたちが遊びの中に見出す「面白い」「なぜ」「好き」に共感し、協働的な学びをデザインします。

ナビゲートするために


「面白い!」といった感覚を、保育現場でいかなる時に感じているのか、どう感じているのかを、こどもの遊びに寄り添い、遊びに没頭することや遊びの面白さの本質を理解していくことは重要です。
こどもが味わっている遊びの面白さに気付き、こどもの姿を追っていきながら、遊びの中に、それぞれのこどもの小さな物語の世界を発見していく力を保育者は身に付ける必要があります。遊ぶ姿からこども一人ひとりの脈絡を読み取ることができる保育者が側に寄り添ってくれたらどうでしょうか。
こどもが夢中になって遊んでいる時ほど、その子の良さが見えます。なんとなく見た様子に、ぼんやりと「また同じことをして遊んでいるなあ。」と思わせてくれる姿があったのではないでしょうか。この「同じこと」すなわち、繰り返し行動の中に、こどもの「好き」「得意」が隠れています。そこには必ずといっていいほど、「遊びの変化」が現れていきます。


才能発見からのスタート


大人に限らずこどもも好きなことをするためには我慢をしたり努力したりすることができます。そして、「好きなこと」は創造性・柔軟性思考ができ、レジリエンスを高めることにも繋がります。まず、こどもが何に夢中になって遊んでいるのか、を見つけることからスタートしましょう。そして、次はどんなことを繰り返し行なっているのか、観察してみましょう。まだ言語機能が十分に発達していないこどもからもその発信はあります、視点を持って観察することで、こどもの思いを知ることになるでしょう。

才能発見から探求へ


こどもの思いは明確であるとは限りません。ふとしたきっかけで始めた小さなことに取り組む中で、対象の面白さや遊び方が分かり、その思いが次第に大きくなっていくことが多いのです。こども達の内面の育ちがあれば、こどもはどのようなことにも興味を見出し、行動し、自分自身を高めていくようになります。
こどもの遊びの中で、自身が「面白い」「不思議」などと思った対象と関わる時、幼児は「願い」を持つようになります。保育者がこどもたちの「願い」を持ち続け、夢中になって遊ぶことができるように、こどもたちの「やってみよう」とする気持ちを支え、時には外発的動機付け(外的な要因による動機付け)を行い、発達に相応しい体験にこどもが取り組めるように援助していくことが必要になります。すると、内発的動機付けによって遊ぶ姿が見られるようになります。
内発的動機付けの高いこどもは、取り組んでいる内容だけではなく、そこに生じる学ぶための行動にも楽しさを感じ、積極的に学ぼう、身に付けようとする態度が出現しやすくなります。
子どもにとって遊びとは、遊びを通して発見したり、試行錯誤したり、できないことができるようになった自分の変化に「楽しさ」を見出し、それを追求していくようになります。
だから、保育者は表面的な「楽しさ」に終始せず、こどもの育ちの本質について理解しておく必要があります。


専門性のある保育


これからの幼児教育は、子どもが自分の「好き」から自分の「夢」に向かうことができる支導を行うことを大事にすることです。そのためには「遊びから発生する学び」を見出し、多様な受け止めをし、多様な解釈や意味づけをすること必要です。そこには、こどもの発達や学びをみんなで繋いでいく取り組みの充実を図ることが必須となるのです。

こどもの“夢中”からそして、“遊び”から世界が変わる!


今回ご紹介した才能探求士は、幼児期のこども一人ひとりの主体性と創造性を引き出し「探求心」を拡げていくお手伝いをします。今こそ、新しい学びで、こども達の才能発見の基礎知識を促す第一歩を踏み出しませんか。

参考資料:大豆生田啓友対談集「保育から世界が変わる」
                    北大路書房 2025年発行

お問い合わせ
才能探求士資格に関するご不明点は、山下までお気軽に、お問い合わせください。

筆者:一般社団法人 ひといく
     企画室長 山下泰子 (Mail:hitoiku.coco1267@gmail.com)

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大槻由美
専門家

大槻由美(子育て人材育成)

一般社団法人ひといく

キャリアと子育て経験をもとに、幸せな親子関係や子どもの成長に合わせた言葉がけ、親の関わり方など実践的かつ体系的に学べる資格講座を開催。子どもの夢を応援したい保護者や教育関係者・企業・地域人材をつなぐ。

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