世代間ギャップより深い“本丸”――噛み合わない原因は「軸ズレ」でした
前回までは、取材記事で紹介された研修アプリが現在は販売停止であることを正直にお伝えしつつ、
私自身が確信した“本体”――「ツールより先に、状態(State)と会話のOSを整える」という考え方を共有してきました。
今回は、その“本体”をどう現場に実装していくのか。
The 4 Core Axes Management OS
の提供形態(3本立て)を、誤解がないように丁寧にご紹介します。
そもそも、なぜ「関係性の質」からなのか
組織づくりの話になると、多くの現場は「行動」「制度」「数値」から入ろうとします。
結果(売上)を出すために関係性の質(人間関係)がある。そしてそのための思考し、行動する。昔はそういう企業も多かったですね。つまり・・
結果の質→ 関係性の質 → 思考の質 → 行動の質
でも、現場で起きている多くの停滞は、能力不足ではなく 会話のズレ から始まっています。
私はこれを、ダニエル・キムの成功循環にならって整理しています。
関係性の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質
つまり、結果を変えたければ、最初に触るべきは 関係性の質。
その関係性の質を落としている最大要因が、世代差ではなく 軸ズレ(受け取り方のOS違い)
です。
「任せた」が「放置」に聞こえる。「もっと考えろ」が「否定」に刺さる。
「背中を見て覚えろ」が「見捨てられた」に変換される。
これが積み重なると、状態(State)が落ち、関係が荒れ、思考が閉じ、行動が止まります。
だから私は、戦略の前に“状態と関係”を整えるOSとして、この仕組みを作りました。
The 4 Core Axes Management OS:3本立ての全体像
このOSは「学んで終わり」にしません。
理解 → 翻訳 → 定着までを、3つの形で回します。
1)VOD講座(基礎OSを全員に揃える)
まずは共通言語が必要です。
「うちの上司が悪い」「あいつが甘い」ではなく、
”軸が違えば同じ言葉の意味が変わる”という地図を、全員が持つ。
4つの軸の基本(推進、創造、調和、論理)
状態(State)を落とす言葉/戻す言葉
指示・注意・褒め・1on1の“型”
よくある職場のケース(跡継ぎ/現場/若手/管理職)
VODの役割は、現場の会話を「感情」ではなく「構造」で見られる状態にすることです。
2)専用AI「AXESアジャスター」(会話をその場で翻訳する
学んだだけでは、忙しい現場は戻ります。
そこで活きるのが、専用AI AXESアジャスター です。
現場で起きた“噛み合わない会話”を入れると、
相手の軸の可能性
NG→OKの言い換え案
状態を整える前置き(クッション)
伝え方の順番(事実→影響→期待→支援)
1on1質問テンプレ
こうした形で、その場で修正案を出す。
これにより、OSが“道具”になります。
(私はここを一番大事にしています。現場は、教科書より一言が必要だからです)
3)リアル研修(組織の関係性を“実装”する)
最後がリアル研修です。
ここでは「現場の会話」を素材にして、会社ごとの翻訳辞典を作ります。
管理職の口ぐせ/現場の摩耗ポイントの特定
ケース演習(役割で実演)
部署別の“言い換え辞典”を成果物化
1on1の型を共通化し、関係性の質を底上げ
結果として、関係性の質が上がり、思考の質が上がり、行動が揃い、成果が安定します。
(ここが成功循環の“回り始め”です)
ここまで読んでくださった方に、ひとつだけお願いがあります。
もし職場で「噛み合っていない会話」があるなら、
その会話を1本だけください。
(短い一言で大丈夫です。「背中見て覚えろ」「任せた」「もっと考えろ」など)
こちらで AXESアジャスターの形式で、
“相手の軸に届く言い換え案”を作ってお返しします。
それが、関係性の質を変える最初の一歩になります。
3回にわたり読んでいただき、本当にありがとうございました。
私はこれからも、関係性の質から組織を変えるOSを、現場に実装していきます。
稲月 仁一



