風、声のデザインルーム、ドレミ アビチなどを
あとがき
平成27年の暮れも押し迫ったある日。
私のホームページの問い合わせフォームに受信した内容に目を奪われました。
何度読んでも信じられませんでした。
まさかこんなこと!
本! 出版?
2時間ほど考え、私はインタビューの申し込みを受けました。12月25日。
木場のスタジオにギャラクシーブックから若い男性がお越しになり、初めてお目にかかたのに
なぜか意気投合して、出版の話は決まりました。
私の希望で出版は平成27年以降に、ということも承諾してくださいました。
三十数年前、私の中に生じた変化、その独学といってもいいほどの私{アートマン}というものへの
探求。
瞑想という表面、つまり静の行為から、身体探しという動の行為、興味がわいたものには、
短期間でも集中しそれらを全部「声」のために結びつける行為は、喜びに満ち溢れ、それはそれは
楽しいものでした。
「声楽のためにヨガを習っている」というと、
「えっ、あのへんな恰好するの?あんた変わってるね!」と言われた時代から、、、、。
ヨガからは「じっと待つ」ということを学びました。
芸術は、結果も、答えも終わりもないもの。
しかし、「」はどこかにあるもの。
たった一本のケヤキの樹の教えから出発した、この声楽家は今日も出発しています。
そして、この本に興味を持ち手にとっていただけましたら嬉しい限りでございます。
最後にギャラクシーブックの川野貴弘様には沢山のご指導をいただき、
感謝で一杯です。誠にありがとうございました。
風、声のデザインルーム
堀野温代
*イタリアに一人住む娘を思いつつ
月に祈らむ穂すすきを切る*
これは母が詠んだ短歌です。
平成24年5月の母の日に瞑想していたときのことです。
*あんたが今まで歌えてこれたのは
喉さんのおかげなんだから
喉さんに感謝なさい*
母の没後7か月の母の日に、こんなメッセージが届きました。
すべての出来事に大変感謝しております。
その気持ちを忘れることなく、「声」を探求する日々を重ねていく。
そうすれば、きっと今以上のあなたが「そこ」にいるでしょう。
ありがとうございました。