瞑想ボイストレーニング MEDITATION VOICE TRAINING

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

第3章

         瞑想と声楽の関係性

         私の瞑想体験


    初めて瞑想なるものに取り組んだとき


夜8時過ぎの出来事。

座布団に座り、目を閉じ、唇を楽に、腕は手の平を上にして自然におろし、ゆっくり「今」だけに集中し、瞑想状態に、、、、、。

次第に体が揺れはじめます。


丹田に心を移し、息をいれると丹田は膨らみ、そして自然にへこみました。


「これが、よくいわれる複式呼吸か?でも腹というよりもう一つ下、ヘソだな」と思う。


   この段階で「ヘソとは?」と思い始める。いろいろな思いがひっきりなしに浮かぶようになり
「瞑想とは何も考えない、実は無になってではなく有になってではないの?」と思うようになる。


座している間に心に浮かぶことは全部正しいことだと思いました。



このような感情との出会いから1週間が過ぎたころ、続けていた瞑想中に、
体が前後左右に大きく揺れる円運動が始まりました。


「こんなことが起こるのだなあ」と感動を覚えました。



そのうち大日如来マントラを

  尾てい骨 ------1
  丹田   ------2
  みぞおち{心臓}---3
  喉    ------4
  頭頂   ------5
にあてはめることを思いつき、早速

  尾てい骨a     丹田Va   胸ra 喉ha 頭頂ka

 と5つのチャクラに合わせて、軽くハミングしながら呼吸をはじめました。

  *a va ra ha kaとは、、、、、、大日如来のマントラ、真言である。


尾てい骨に意識を集中し「a]と言いながら息を吐いてへこませることを繰り返していると、
拍く時間を長くしたほyが音楽のフレーズに繋がりやすいと気づきました。

そうすると、目にはパステルカラーのエネルギーが見えだし、全体の毛穴が開いている感じになって、
頭には何かしらの波長が湧き始め、遂には自分の体が無くなってしまうような感覚になって、
部屋全体が銀の雨のような、ものすごいエネルギーに包まれたのでした。
初めてのこの体験が面白くて、このまま頭が爆発して死んでしまってもいいと思うぐらいでした。


そこからチャクラを音階に合わせることを始めたのです。


      
      赤 橙 黄 緑  青 藍 紫
 
      1 2 3 4  5 6 7

      ド レ ミ フア ソ ラ シ


例えば、丹田を膨らませながら、ゆっくりとあわせるのです。

   ド  レ  ミ  フア  ソ  ソ  フア  ミ  レ  ド
  {a va ra ha ka ka ha ra va a}


ド  ミ  ソ  ミ  ド
  {a ra ka ra a}

このようにして、どのようなレパートリーでも組み合わせることができます。

   数限りなく組み合わせました。


こんなことをやっているうちに目に「マンダラか?」と思う模様が見え始めたのです。

   もう、私の体と頭の中はどうにかなってしまったような、なんとも不思議な世界へ昇って
   いました。{幽体離脱も経験しました}。

このころあるかたが、私にこんな事をおっしゃいました。

「地形の関係で日本には夜中2時ごろチベットの気流が到達するので、その時間を中心に
瞑想するとより強いエネルギー世界を得られますよ」と。




もちろん、実行しない手はありませんから、夜10時には準備態勢を整えて
ワクワクしながら、私は瞑想に入ります。


あるときから、背中右あたりにムズムズとくすぐったい感じの円運動を感じるようになりました。



「ああこれだな、スシュムナーのセンサーだ」と思った時、第一チャクラがポーンと音を発したのです。
   クンダリニーが開いたのでしょうね!!


a va ra ha ka を実際に声を出して、それまで瞑想のときだけ行っていたことを行いはじめた途端、
自分の声が「今の声は何だ?」と思うほど、すごい振動で、ビリビリ鳴り、
頭が痛く成るほど変化していたのです。


「これは声楽に使えるぞ」と感動に包まれた瞬間でもありました。


この自分の変化を生徒さんたちに伝えたくて、さっそくレッスンに取り入れました。


どの生徒さんも共通して

「体がとても気持ちいい」
「声が響くとはこういうことかと思った」
「どのチャクラも感じる」
といいます。

「特に「喉のチャクラがはっきり振動しているのがわかる」という感想が一番多かった
ように感じます。

                           風、声のデザインルーム

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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