風、声のデザインルーム、ストレッチと声
第1章
日本と西洋の悩み
発声の違いから考える
「悩み」というと、ネガティブに捉える方が少なくないと思いますが、考え方次第でポジティブに変換できると私はかんがえます。
「日本で歌う」悩みを、国境を越えて考えてみましょう。
日本では、「音楽は文化である」という意識が少し足りないとおもいます。
また、「声は人格の表われである」という意識も不足していますね。
近年、話し方が大人であっても、声が子供っぽかったり、かわいい声という言葉をよく耳にしますが、
本当に子どもならいざしらず、大人になってもかわいい声といわれるのはいかがなものでしょう。
声量に関しては大きい声を求めがちですね。
ところが、街を歩く人を見ても姿勢がよくない方が多く、筋肉が弱い、顎も弱い、滑舌も悪い方が多い。
外国語の発音にもそれは表われているとかんじます。
一言で言うなら、医学的、身体構造的に、人体の強度がまったく違うということです。{近年特に}。
それは、私が留学して強く感じた事でもあります。
西洋人は、響きのある声を求める傾向にあります。
日本人が求める大きな声は、西洋人からは{No No!!}と言われることが多々あります。
私がイタリアの方々とのおつきあいを通じて感じたことを以下に挙げます。
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